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SAMURAI BLUE ポジションに分かれて組み立てを確認
2021年06月14日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月13日(日)、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選の最終戦となるキルギス代表との対戦を2日後に控えて大阪府内で練習を行いました。
明け方激しく降っていた雨は上がったものの、どんよりとした曇から一時小雨がぱらつく中、選手23人が集合。11日(金)のセルビア戦で足を傷めて前日の練習は大事を取って見送り、宿舎で静養に努めたMF伊東純也選手(KRCヘンク)も元気な姿を見せました。
選手全員がピッチに出揃うまでのわずかな時間にも、FWオナイウ阿道選手(横浜F・マリノス)とFW浅野拓磨選手が待ちかねたようにボールを蹴り始めると、MF原口元気選手(1.FCウニオン・ベルリン)やDF小川諒也選手(FC東京)らが次々と加わって浮き球を繋ぐゲームがスタート。ボールを落とした浅野選手が全員から「デコピン」を受けて笑いが起き、全体練習開始前から盛り上がっていました。
フィールドプレーヤーは全員でランニングやストレッチ、ショートダッシュやステップワーク、ボール回しなどで体をほぐし、二人一組でパス交換を行った後、攻撃と守備のポジションで二手に分かれてパート練習を実施。
守備陣はGKとボランチを交えて、攻め込まれた時の動きとボールを奪った後の組み立てをチェック。DF長友佑都選手(オリンピック・マルセイユ)が特定の場面での動き方をコーチに質問して全員で認識を確かめる場面もあり、最後は齊藤俊秀コーチが相手選手役でボールホルダーに寄せる動きを加えた流れの中で位置取りや連係をチェックしました。
一方、攻撃陣はパス交換からのシュートやクロスボールに合わせたシュートなど、角度や形を変えてのシュート練習に時間を割いていました。
また、GK4選手は攻撃陣や守備陣とともに体を動かした後には、下田崇GKコーチがサイドから入れるクロスボールのセービングを繰り返し、ペナルティエリアからのフィードではロングキックの感触を確かめました。
全体練習終了後、各選手が思い思いのメニューに取り組む中、原口選手とオナイウ選手は様々な形と角度でのシュート練習に取り組み、クロスボールの配給役を務めた伊東選手は入念なストレッチで練習を終えました。
ここまで7戦7勝と勝ち進み、すでに2次予選突破を決めている日本は、9月からの最終予選へ向けて、キルギス戦の勝利でこのラウンドを全勝で終了することを目指しています。
明日は試合会場で最終調整を行います。
選手コメント
DF 植田直通 選手(ニーム・オリンピック)
セルビア戦では1対1の部分で相手にやらせないことは試合の前から意識していましたし、相手がロングボールを使うことは分かっていたので、自分たちのところで抑えられれば相手の攻撃を跳ね返すことができると思っていました。まだまだ向上する部分はありますが、しっかり前で奪えましたし、次につなげたいと思っています。谷口選手と組むことも、前回よりも何も言わずともコミュニケーションを取れるようになってきました。二人の息が合ってきたと思っています。ただ、もっといいパスを前の選手に付けてあげることはできたと思うので、そこは次へ向けての課題になりました。2次予選突破は決めていますが、自分たちの狙いもあります。この予選では自分たちが主導権を握って相手を押し込む時間帯が長くなるので、そういう相手を崩す方法など、自分たちが考えてやっていかなければなりません。DFとしては失点ゼロで終えたいと思っています。
MF 原口元気 選手(1.FCウニオン・ベルリン)
声をかけることは普段からやっていますが、キャプテンマークを付けたことで引っ張ろうという気持ちがより一層強くなったと思います。でも自分のパフォーマンスには納得いっていません。難しさの一つとしては、シーズンを通してクラブではほぼ真ん中でプレーしていて、サイドでのアップダウンは久々だったので、体力的に少し違いました。代表ではサイドですが、おそらくウニオン・ベルリンでも真ん中でプレーすると思うので、フィジカル的にも戦術的にも多くのことが違います。どちらも高い水準でプレーできなければいけないので、フィジカルと戦術の両面で準備をしなければならないと改めて認識しました。
今回は残り1試合あります。自分自身も結果を残して今シーズンを締めくくれたら、いい形で最終予選へ向かっていけます。特に前線にすごくいいタレントがいるなかで、生きるか死ぬかでやっています。最後のチャンスにしっかりかけて、自分自身も結果を残せるようにしたいと思っています。ミスってもいいからチャレンジして、1本でも2本でもしっかり成功させたい。それがポジション争いや評価を高めていく上で大事な部分だと思っています。
MF 守田英正 選手(CDサンタ・クララ)
セルビア戦は90分出させてもらって前半はボールを握りながらも、チャンスをつくれず、相手に決定的なチャンスを与えてしまいました。ハーフタイムに少し話をして後半少し改善できましたが、前半のうちにチームで改善できなかったのですごくもったいない45分だったと感じています。ただ、勝って当然と思われるような試合が続いていた中で欧州の相手と戦って、すごく難しい試合でした。後半の頭にセットプレーで得点してこっちのリズムでサッカーができましたし、無失点で抑えられたことも、これからの自信につながると思います。内容はまだまだ改善できると思いますが、必要最低限の結果は出せたのではないかと思っています。前半は前線の選手が下りてきて前に人がいない状況になりましたが、我慢しても自分のポジションにいてほしいですし、それができるように後ろはもっと配給力を上げないとなりません。周りの配置によってもっと効果的な縦パスは入ると思います。遠藤選手がいない状況で中盤を担うのは自分だと思ってやっているつもりですが、この前の試合では反映されませんでした。まだ結果に結びついていませんが、成長していると思っていますし、引っ張る気持ちでやることは自分にはプラスなので、今の状況には感謝しています。
FW 浅野拓磨 選手
セルビア戦では元チームメイトとのマッチアップで、完全に意識して来ている感じだったし、僕も得点してジャガーポーズを決めてやろうと思っていたので、できなくて悔しかったです。今回の活動で、決められないシーンが多くありますが、それでもやり続けることが一番だと思っているし、それはセルビアで18点獲ったことにもつながっています。めげずに次は絶対に点を取ってチームを勝たせるという強い気持ちでやっていく。悔しさだけが1試合1試合積み重なっている感じですが、その積み重ねが先に待っている喜びや楽しさにつながると信じていますし、悔しい経験をするほど自分の力になって、うまくいっていない時の方がうまくいっている時以上に未来へ向けて、喜びに向けて全力で取り組めます。監督が試合によって起用の形を変えていることも、僕はすごくポジティブに捉えています。代表のピッチに立てることが僕自身には特別なことで、立った以上、結果を出すことが僕の使命です。そのチャンスが目の前にある。全力で取り組みたい。それに、メンバー選考という「予選」は全く決まっていません。そこで気を抜く選手は一人もいません。それが結果につながればいいと思っています。
FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選
2021年6月15日(火) 19:25 キックオフ(予定)vs キルギス代表
会場:大阪/パナソニック スタジアム 吹田
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