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ハリルホジッチ監督、「勝利のスパイラルを作りたい」 ~SAMURAI BLUE、マリ代表戦へ~
2018年03月23日
SAMURAI BLUE(日本代表)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は3月22日(木)、ベルギーのリエージュで行なわれるマリ代表との国際親善試合を翌日に控えて公式会見に臨み、今夏のFIFAワールドカップロシアを念頭に「勝って勝利のスパイラルを作りたい」と抱負を語りました。
ハリルホジッチ監督は、「本大会で対戦するチームに近い相手を選んだ。目的はこの2試合に勝つこと。3月のこの時期に勝利のスパイラルを作って、(本大会へ)良い環境、良い雰囲気を作らなければならない」と話しています。
今回対戦するマリ代表と27日(金)にキリンチャレンジカップ in EUROPEで対戦するウクライナ代表は、それぞれワールドカップのグループステージで日本が戦うセネガル代表とポーランド代表を想定しての手合せです。ハリルホジッチ監督は、本大会までの数少ない実戦機会に勝利を重ねることで、チームの状態を上げながら強化を図り、さらに本大会メンバーの最終選考のための選手チェックをする意向を示しています。
ハリルホジッチ監督は、「マリ代表はアフリカパワーを前面に押し出す典型的なチームで、パワー、俊敏性、瞬発力があって、デュエルでも厳しく来る。欧州ビッグクラブでプレーしている選手もいるので能力はある」と指摘。「何人か主力が来ていないと聞いているが、そこは我々も同じ。ほかの選手にチャンスを与えるので、彼らには何ができるかを見せて欲しい。そしてさらに厳しい競争を作り出して欲しい」と選手たちの奮起に期待しています。
マリのFIFAランクは日本の55位に対して67位。ロシア大会への出場は逃したものの、U-17 FIFAワールドカップでは2015年大会に準優勝、昨年大会では4位で、U-20 FIFAワールドカップでも2015年など2大会で3位に入るなど、若手が著しい成長を示しています。
今回のチームにはFCポルトでプレーするFWムッサ・マレガ選手など怪我のために主力選手8人を欠いていますが、代わりにU-20ワールドカップ2015年大会のメンバーら数名を擁しており、新たなチーム再建へ乗り出しています。
両チームはこの日、小雨の降る中、試合会場で冒頭15分以外を非公開として最終調整に臨み、日本代表チームは戦術の確認を行ないました。
MF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)は、「マリはいい選手が揃っているし、局面での激しさや厳しさというのは間違いなく強いと思う。セネガルはマリよりフィジカルなどいろいろな面でさらに強く、1つ2つ上のチームだと思うので、まずはこのチームとしっかりと戦いたい」と話しています。
また、DF昌子源選手(鹿島アントラーズ)は、「チームにとって勝ち癖は本大会へすごく大事だと思うので、明日の試合から全部勝つことが目標」と意気込んでいます。
試合はリエージュのスタッド・モーリス・デュフランにて、13:20(日本時間21:20)キックオフの予定です。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
ワールドカップ前の最後の合宿での2試合で、本大会のグループステージで対戦するチームに近い対戦相手を選びました。我々は、怪我のために予定していたうち4、5人の選手が来ることができず、これまでの先発から4、5人がいないので、可能性を探していかなくてはなりません。これまで出場機会があまり多くなかった選手にトライして欲しいので、後半には交代も用意しています。本大会へ向けた合宿を始めるまでに、できるだけ多くの情報を得ておきたいですし、本大会でも怪我人が出るかもしれないので、起こり得る最悪の事態を想定しておかなくてはなりません。ワールドカップで偉業を成すためには準備をしなければならず、何をすべきかは選手たちに伝えています。偉業を遂げようという頭がなければできませんし、とにかくトライをしなければなりません。苦痛を伴いながらトレーニングする中で喜びを見つけようと、選手には話しています。選手にはまず明日の試合で、その姿勢を見せて欲しいと思います。
MF #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
今回の合宿が始まる前に監督が「今の状況では本大会は難しい状況になると思う」とはっきり言っていて、選手たちもそういう部分で感じているところはありますが、「これをやっていけばできる」という手応えも少なからずあります。それを信じて、今回のマリとウクライナの2試合でしっかり結果を出せば自分達に対して自信が持てると思うので、そういう意味でこの2試合はすごく重要なゲームだと思っています。
FW #8 原口元気 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
デュッセルドルフでの5、6試合が凄く自信になっていて、感覚もとても良くなっているので、昨年11月よりも今の方が自分の力を出せると感じています。初めてアフリカチームと試合しますが、独特な感じがあると思うので、それを少しでも掴めたらと思います。勝たなければいけないですし、勝つことによって強さがついていくのはヘルタの時もそうでした。デュッセルドルフでも勝つことで選手が自信をつけています。代表チームでもそういうものをワールドカップ前につけていきたいと思っています。
FW #13 小林悠 選手(川崎フロンターレ)
監督の求めていることも理解しているつもりですし、今回センターフォワードで杉本選手や大迫選手ほど自分は大きくないですが、俊敏性や背後を狙う動きなど自分の良さを出せればいいと考えています。3人ともタイプは全然違うと思うので、こういう試合や難しい試合で1発があるぞというところを自分が見せることができれば、(本大会入りの)可能性は高くなると思います。結果にこだわってやりたいです。
モハメド・マガッスバ マリ代表監督
FIFAワールドカップに出場する日本との対戦は光栄です。日本は多様性があり、良い選手が揃っていて、そのバランスがいいと思います。我々はワールドカップには出られませんが、若手中心にチーム再建中で、それが我々のモチベーションです。若手がよく伸びてきていて、彼らには才能もモチベーションもサッカー哲学もあります。選手たちは明日の試合を楽しみにしています。
スケジュール
3月19日(月) | PM | トレーニング |
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3月20日(火) | PM | トレーニング |
3月21日(水) | PM | トレーニング |
3月22日(木) | PM | 公式練習 |
3月23日(金) | 13:20 | 国際親善試合 vs マリ代表(スタッド・モーリス・デュフラン) |
3月24日(土) | AM | トレーニング |
3月25日(日) | PM | トレーニング |
3月26日(月) | PM | 公式練習 |
3月27日(火) | 14:20 | キリンチャレンジカップ 2018 in EUROPE vs ウクライナ代表(スタッド・モーリス・デュフラン) |
※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
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昌子源 選手 (鹿島アントラーズ) インタビュー
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長谷部誠 選手 (アイントラハト・フランクフルト/ドイツ) インタビュー
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原口元気 選手 (フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ) インタビュー
国際親善試合
SAMURAI BLUE vs マリ代表
2018/3/23(金) 現地時間 13:20 (日本時間 21:20) キックオフ(予定)
ベルギー/スタッド・モーリス・デュフラン
テレビ朝日系列にて全国生放送
大会情報はこちら
SAMURAI BLUE vs ウクライナ代表
2018/3/27(火) 現地時間 14:20 (日本時間 21:20) キックオフ(予定)
ベルギー/スタッド・モーリス・デュフラン
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