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【対戦国情報】ブラジル代表 5大会ぶりの世界王座を目指すサッカー王国代表は屈指のタレントぞろい~キリンチャレンジカップ2022
2022年06月03日
ブラジル代表が日本のピッチに立つのは20年ぶり。2002FIFAワールドカップ日本/韓国で最多優勝を5度に伸ばし、キャプテンのカフーが横浜国際総合競技場で高々と優勝トロフィーを掲げて以来となる。日本代表はこのサッカー王国の代表と1989年7月に初めて顔を合わせて以来、12度の対戦で2分10敗と一度も勝ったことがない。自身3度の対戦経験がある長友佑都は「毎試合、コテンパンにやられて、何もさせてもらえない」とその強さに舌を巻く。
FIFAワールドカップに1930年の第1回大会から出場する唯一の国は、しかし20年前の世界制覇以来、優勝に手が届いていない。開催国として地元の期待を一身に集めた2014年大会では、あろうことか優勝したドイツに準決勝で1-7という屈辱的大敗。3位決定戦もオランダに0-3の完敗で、国民は悲観に暮れた。毎回、優勝候補に挙げられながらも、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会、2018年ロシア大会は、いずれも欧州勢の前に準々決勝で涙をのんだ。
もちろん、今回のカタール大会でも優勝候補の一つという前評判は揺るぎない。南米予選では初戦から9連勝の快進撃を演じるなど、6試合を残して1位突破を決めた。本大会のグループステージではセルビア、スイス、カメルーンと戦う。
ロシア大会に続いて指揮を執るチチ監督の下には、世界屈指のタレントがそろう。おなじみのネイマール(パリ・サンジェルマン/フランス)を筆頭に、カゼミロ(レアル・マドリード/スペイン)、マルキーニョス(パリSG)、ダニ・アウベス(FCバルセロナ/スペイン)、そして守護神のアリソン(リバプールFC/イングランド)ら、欧州のトップクラブで活躍する百戦錬磨の面々だ。
また、今回のメンバーで注目されるのは、レアル・マドリードで頭角を現すビニシウス・ジュニオールとロドリゴの21歳コンビ、昨年の東京オリンピックで金メダル獲得に貢献した23歳のマテウス・クーニャ(アトレティコ・マドリード/スペイン)といった進境著しい若手FW陣。これまでネイマールへの依存度が高かった攻撃に、新たな戦力の台頭があれば、5大会ぶりの世界王座も近づいてくるはずだ。
なお、チチ監督の周囲を固めるスタッフ陣も豪華な顔触れが並ぶ。コーチのセザール・サンパイオは横浜フリューゲルスで活躍した元ブラジル代表で、1998年のワールドカップでは準優勝。GKコーチのタファレウも元代表の守護神で、1994年のワールドカップ優勝経験者。さらに代表チームヘッドとして帯同するジュニーニョ・パウリスタは、前述の2002年大会優勝メンバーである。
FIFAランキング:1位(2022年3月31日発表)
FIFAワールドカップ出場:21回(1930、1934、1938/3位、1950/準優勝、1954/準々決勝、1958/優勝、1962/優勝、1966、1970/優勝、1974/4位、1978/3位、1982/2次リーグ、1986/準々決勝、1990/ラウンド16、1994/優勝、1998/準優勝、2002/優勝、2006/準々決勝、2010/準々決勝、2014/4位、2018/準々決勝)
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