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SAMURAI BLUE、初戦は0-4でチリに敗れる~CONMEBOLコパアメリカブラジル2019~
2019年06月18日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月17日(月)、CONMEBOLコパアメリカブラジル2019でチリ代表とMorumbi Stadium(サンパウロ)にて対戦。この試合に日本は先発11人中6人が代表デビューというフレッシュな陣容で臨みました。世界的なスター選手を擁するチリを相手に、日本は決定的なチャンスをつくりながらもゴールを奪えず、逆にチャンスで抜け目なく決めてくる相手に4失点。0-4の大差で敗れる黒星スタートとなりました。
「世代融合」を掲げる森保一監督は4-2-3-1の配置を採用し、東京オリンピック2020のターゲットエイジとなるU-22年代の選手を8名、その上の年代の選手を3名先発に起用しました。
GKには大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)、DFには右から原輝綺選手(サガン鳥栖)、植田直通選手(セルクル・ブルージュKSV)、冨安健洋選手(シントトロイデンVV)、杉岡大暉選手(湘南ベルマーレ)が入り、中盤の中央には柴崎岳選手(ヘタフェCF)と中山雄太選手(PECズヴォレ)、右サイドに前田大然選手(松本山雅FC)、左サイドに中島翔哉選手(アブドゥルハイルSC)、そしてトップ下に久保建英選手(レアル・マドリード)、1トップには上田綺世選手(法政大学)が入りました。
植田選手、柴崎選手、中島選手の3名がオリンピックでいえばオーバーエイジに当たる選手たちで、大迫選手、原選手、杉岡選手、中山選手、前田選手、上田選手の6名が代表でのデビュー戦となります。チリ国歌の大合唱がスタジアムに轟くなど独特の雰囲気の中でのキックオフとなりましたが、大迫選手が「昨年のインドネシア(AFC U-19選手権)でも、物凄い雰囲気を経験しているので問題なかった」、上田選手が「モチベーションになった」と語ったように、物怖じすることなくピッチに立ちました。
「相手より球際で戦うこと。相手より走ること。それはこの試合の大前提だと監督から言われていた」と原選手が言うように、果敢に戦いを挑みます。激しい球際の攻防でも臆することなく立ち向かい、ボールを支配される時間こそ長かったものの、粘り強く対抗します。ただ、「あの失点が痛かった」と大迫選手が振り返ったように、41分にCKからPulgar選手のヘディングシュートから喫した1点が日本に重くのしかかります。日本も柴崎選手のスルーパスから上田選手が抜け出してGKと1対1の場面をつくるなどチャンスはありましたが、決め切れませんでした。
後半立ち上がりの54分にはVargas選手に見事なミドルシュートを決められ、リードを奪われます。日本の選手たちもあきらめずに攻撃を続け、久保選手や上田選手にチャンスが訪れますが、ここでも決めることができませんでした。逆にチリは81分に3点目を奪うと、日本の気落ちした隙を見逃さずに83分に4点目も奪取。このレベルの相手は「隙を見せたら必ずやられる」(原)ことを痛感させられる90分となりました。
森保監督は「敗戦を踏まえて、チリとの攻撃の差があったことは認めないといけない」とした上で、「選手たちは、前回、前々回のコパアメリカの覇者に臆することなく戦いを挑み、最後の最後まで集中を切らさずに戦い抜いてくれた。それを次の試合につなげたい」と総括しました。
初戦は0-4という悔しい結果になりましたが、CONMEBOLコパアメリカブラジル2019の戦いはまだ始まったばかり。次戦は中2日を挟んだ20日(日本時間21日)にウルグアイ代表と対戦します。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
4失点は事実として出ているものですので、局面局面での足りないところを修正していきたいと思います。この試合、選手たちには勝利を目指してチャレンジすることが大事だと伝えて送り出しました。勇敢に勇気を持って攻守ともに挑んでくれましたし、その姿勢を最後まで見せてくれました。チリはすべての選手の質が高く、判断、プレーのスピード、また守備においてもインテンシティの高いチームでした。一瞬の隙をついてくる勝負強さもあった。ただ、我々のすべてが劣っているわけではありません。判断やプレースピード、スピードが上がった中での技術など上げなければいけませんが、決め切る力がつけばいい試合ができる。いくつかのチャンスをつくって、あとは得点するだけという攻撃も見せることができました。次の試合ではそうしたチャンスで得点を奪えるように、結果を求めていきたいと思います。
DF #2 杉岡大暉 選手(湘南ベルマーレ)
一人一人の迫力、寄せの速さ、精度の高さから南米らしさを感じましたし、一振りで仕留めてくるので一瞬の隙も与えてはならないと思いました。もっとテンポよくプレーしないと世界では通用しない。よりアラートに、そしてコミュニケーションを取ってもっと組織として戦っていきたいです。
MF #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF/スペイン)
なぜこういう結果になったのか、良かった点、継続すべき点、できなかった点をしっかり分析する必要があると思います。試合の入りとしてはアグレッシブに入ること、臆することなく前からプレスをかけ、ボールを保持することを意識していました。(時間が経つにつれて)徐々に空中戦やセカンドボールの反応がチリのほうが早く、自分たちのボールにすることができず劣勢になってしまいました。同じくらいのチャンスがあったと思いますが、相手は決めることができた。反省点はたくさんありますが、守備の部分。表裏一体ですが、守備がうまくいかないと攻撃にも関わります。(次戦に向けて)しっかり休んで回復して、試合を分析して強豪相手にしっかり準備したいです。
MF #21 久保建英 選手(レアル・マドリード/スペイン)
負けてしまったので次に切り替えるしかないですが、厳しい戦いでした。何回かいいかたちでチャンスをつくりながらも決めることができず、逆にチリは決定的なチャンスをしっかり決めてきたので差が出てしまったと思います。次はなんとしてもみんなで喜びたいですし、しっかり勝ちという結果を全力で取りにいきたいです。
スケジュール
CONMEBOLコパアメリカブラジル2019
大会期間:2019/6/14(金)~2019/7/7(日)
グループステージ:
2019/6/18(火) 8:00キックオフ(日本時間)
vs チリ代表
2019/6/21(金) 8:00キックオフ(日本時間)
vs ウルグアイ代表
2019/6/25(火) 8:00キックオフ(日本時間)
vs エクアドル代表
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