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SAMURAI BLUE、コスタリカ代表戦へ調整開始
2022年11月25日
FIFAワールドカップカタール2022に臨んでいるSAMURAI BLUE(日本代表)は11月24日(木)、グループステージ初戦のドイツ代表戦から一夜明けて、中3日で迎える次のコスタリカ代表戦へ向けてドーハ市内の本拠地で調整を開始しました。
ドイツ戦勝利の結果を受けてか、この日のアルサッド練習場には海外メディアの姿も多く見られました。
報道陣が熱い視線を送るなか、夕方から始まった練習ではチームは二手に分かれて調整。遠藤航選手(VfBシュツットガルト)、伊東純也選手(スタッド・ランス)らドイツ戦に先発したメンバーはGK権田修一選手(清水エスパルス)、後半出場で決勝ゴールを決めた浅野拓磨選手(VfLボーフム)を含めてウォーキングやジョギング、ストレッチなど軽めの内容で、選手たちは時折、笑顔も見えるなど、終始リラックスした様子で体をほぐして早めにピッチを後にしました。
一方、三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)や同点ゴールを決めた堂安律選手(SCフライブルク)ら前日の試合で途中出場したメンバーは、出場機会のなかった選手たちとともに約1時間半、汗を流しました。
ランニングやストレッチ、アジリティアップのトレーニングで体をほぐすと、GK川島永嗣選手(RCストラスブール)とGKシュミット・ダニエル選手(シントトロイデンVV)も加わって2チーム対抗形式でのパスゲームを実施。ポイント加算方式で雰囲気を盛り上げながら、狭いエリアで攻守の切り替えとパスの正確さをチェックしました。
その後、GK2人はゴール前でのトレーニングで近い距離から角度や高さの異なるボールを繰り返し受けるなど動きを確認し、フィールドプレーヤーはパス&コントロールを入念に行って対人練習へ移行。4対4にフリーマン1人を加え、最終ラインにそれぞれGKが構える中で素早い切り替えなどを意識して行いました。
シュート練習では、サイドへの展開からゴール前ニアサイドで合わせるなどいくつかのパターンを繰り返して動きを確認。その後は狭いエリアでシュートゲームに取り組んで全体練習を終了しました。
その後は各自で思い思いの練習に取り組み、上田綺世選手(セルクル・ブルージュKSV)、町野修斗選手(湘南ベルマーレ)、相馬勇紀選手(名古屋グランパス)は、守田英正選手(スポルティングCP)からパスを受けた山根視来選手(川崎フロンターレ)のクロスに合わせてシュート練習を行い、谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)、伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)、柴崎岳選手(CDレガネス)はランニングで体を動かしました。
なお、ドイツ戦に出場した酒井宏樹選手(浦和レッズ)、冨安健洋選手(アーセナル)はそれぞれ左足、右足に違和感を覚えて、この日の全体練習には参加せず、ホテルで調整しました。
日本はドイツ戦の勝利で勝点3を手にして好スタートを切りましたが、選手たちは次の試合へ切り替えが大事になると異口同音に話しています。
ドイツ戦で同点ゴールを決めた堂安選手は、「昨日のうちに喜ぶだけ喜んだ。今日は振り返ることもなく次に向かっている。ドイツに勝って日本サッカーの中で大きな試合をしたと思うが、まだ歴史は変わっていない。ベスト8が最低限の目標」と話して、改めて気持ちを引き締めている様子でした。
練習で負傷の影響を全く感じさせない動きを見せている守田選手も、「選手は切り替えているし、次の試合がなおさら大事になったと感じている。得失点差も絡んでくるので、隙のないように注意したい」と話していました。
次に対戦するコスタリカは23日の初戦でスペインに0-7と大敗しています。
柴崎選手はコスタリカについて、「どんなモチベーションで来るのか。親善試合で対戦したことはあるが、ここはワールドカップ。全然違った試合になる」と警戒を緩めていません。
コスタリカ戦は11月27日(日)、現地時間13:00(日本時間19:00)キックオフの予定です。チームは試合のキックオフ時間を考慮して25日(金)から練習開始時間を昼前に移して調整します。
選手コメント
GK #1 川島永嗣 選手(RCストラスブール/フランス)
ドイツ戦は最高の勝利です。ここまで準備してきて初戦の大切さはわかっていましたし、最後は相手がどうやってくるか対応しなければならなかったけど、それをしっかり耐えた中で勝利できたことが一番大きいと思います。初戦で、ああいう形で失点してしまうのはGKにとって不本意ですが、権田選手は素晴らしいリカバリーをしてよいプレーにつなげたと思います。昨日の勝利は大きな意味がありましたし、このリーグを突破する意味でも大きな1勝だったと思いますが、しっかり結果を残さないと意味がありません。とにかくそこに集中していかないといけない。若い選手も引き締めてトレーニングをしています。チームとして勢いを次に向けて締めるところは締めて、勢いでいくところは勢いでいければいい。途中から出た選手が結果を残せるか、大きな真価が問われます。「自分が結果を残してやる」と強い気持ちを持って入っていかなければ、ゲームは変えられません。昨日は素晴らしいチーム力でしたし、そういう力は残りの試合でも問われると思います。
FP #3 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
ドイツ戦はこれ以上ないスタートを切れたと思います。ピッチに立った選手もベンチで準備していた選手も本当に一丸となって戦った、すばらしい勝利でしたが、もう切り替えて、しっかり次のコスタリカ戦を見ています。昨日出ていない組でしっかり良いトレーニングができました。昨日の勝利で多少のアドバンテージは得たと思いますが、まだまだ何も成し遂げたわけではありません。次の試合でしっかり勝点3を積み上げないことにはもったいないことになってしまうので、全力で勝つための準備をしていきたいです。 コスタリカはしっかり守ってカウンターという狙いを持っているチームだと思いますし、前線に個の能力が高い選手がたくさんいる印象なので、ディフェンスとしては常に一発は注意しないといけない。とにかく我慢強く、何事もじれずに我慢強くやり続けることが大事で、攻撃も守備も焦れずにやることは1つ大きなポイントになると思います。鼻骨ももう問題ありません。
FP #5 長友佑都 選手(FC東京)
一番大事なことは勝ったからといって油断せず、切り替えなきゃいけないところです。素晴らしい勝利だったと思うんですけど、これで次負けてしまうと何の意味もなくなるので、もう一回気を引き締めながらやろうという話をチームでしました。コスタリカは絶対に勝たなきゃいけない状況なので、多分、守るというよりも攻めて勝つというイメージだと思います。それは日本もそうですが、攻撃的に前にくるパワーをうまく受けて裏などをしっかりと狙いながら試合を進めたいと思います。追い込まれて勝たなければいけない状況で思い出すのがブラジル大会3戦目のコロンビア戦です。点を取りに前がかりになって最終的にコロンビアに僕らのパワーを利用されてカウンターで仕留められた。その経験は確実に今大会も生かせると思います。コスタリカが(前に)出てくるかは分からないですが、(こちらの)準備はできていると思います。
FP #7 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
ドイツ戦の勝利を無駄にしないためにも、良い流れをチームで継続して、次戦に向かっていきたいと思います。ドイツ戦の0-1は想定の範囲でしたが、前半の内容があまり良くなかったので、何かしら変えないと攻勢には回れないと監督が判断して(システムを変更して)徐々に流れを持っていきました。途中で出た選手に、南野選手も堂安選手も三笘選手も、点を取ろうという気概を感じられました。試合前もベンチワークが大事になるという話をしましたが、まさにそれを体現してくれたと思います。これは続けていくべき流れだと思います。コスタリカはあれだけスペインにやられて、どんなモチベーションでくるのかわかりませんが、ドイツとはまったく違った試合になると思います。ゲームコントロールの部分はドイツ戦よりしなくてはいけないと思っています。
FP #8 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
点を取れば展開が変わると思ったのでゴールだけを目指しました。律が出てきて安心だと一緒にピッチに立っている選手に思ってもらえればうれしいです。僕と南野選手はゴール前で仕事をするタイプで、ドイツ戦では鎌田選手が6番のポジションでやって、伊東選手と三笘選手がサイドの幅をとってくれて、南野選手が入ってボックスで仕事をできる人が増えたので、攻撃に厚みを持たせる試合になりました。コスタリカについては、ドイツ戦へ向けてすべて戦術もやってきたので戦術面ではまだ整理がついていないですが、メンタル面では頭が切り替わっているので、そこは心配ありません。国を背負っているというのはこの反響で感じています。日本代表で勝つとみんなに「おめでとう」、「勇気をもらえた」と言ってもらえて、チャンピオンズリーグなどとは全く別物です。自分が活躍してみんなが幸せになってくれたらうれしいです。
FP #13 守田英正 選手(スポルティングCP/ポルトガル)
昨日の試合は全員が我慢強く戦えて、良かったと思いますし、どの選手からも刺激を受けました。試合に出ていない選手は悔しかった部分もありますが、途中から出場した選手が結果を残したのでチームとして素晴らしい。出られなかった選手もちゃんと準備をしていれば結果を残せるという良い例になったと思います。自分も次へ出る準備をしたいです。ドイツ戦のようにうまくいかなかったときの対応は非常に大事ですし、流れのなかで前半から自分たちで感じて早く行動することができればと思います。コスタリカは(初戦の7失点で)大敗したので、相当固く、失点しないことをまず考えるかと思いますが、攻撃的にきてもバタつかないで、自分のなかで答えのようなものを持っていれば問題ないと思います。
FP #20 町野修斗 選手(湘南ベルマーレ)
昨日の勝利を目の当たりにして、うれしさと悔しさで、より試合に出たくなりました。試合に出ていなくてもアドレナリンがめちゃくちゃ出て、夜も寝られないような、体感したことがない試合でした。ワールドカップは最高の舞台ですし、1分でも長く出たいなと初戦を見て思ったので、練習でもっとアピールしなきゃなと思いました。浅野選手の決勝ゴールは、決まった瞬間はめちゃくちゃうれしかったですけど、振り返ると、やばいなという思いも多少あります。練習をやるしかないですし、僕にしかできないことをやり続けるしかありません。全員、いい準備はできていると思いますし、1分でもチャンスがあれば、自分はストライカーなのでゴールを決めたい。その準備を毎日するだけです。コスタリカ戦は攻撃の時間がドイツ戦より長くなってポゼッションの数字も上がるのは確かなので、試合に出たら前線での起点や背後への抜け出しはドイツ戦より求められることかと思います。もっとボールも出てくると思うので、攻撃はチャンスだと思っています。
FP #25 前田大然 選手(セルティック/スコットランド)
ドイツにボールを持たれるのは想定内でした。失点はしましたが、そこで1点で抑えるという共通意識の中で戦えていましたし、自分たちが我慢して勝ち取った勝利だと思います。我慢をすることは僕を含めてチームとしてできていたと思いますし、(前半のシュートが)オフサイドになって、ああいうのを決められたらもっと楽になったと思いますが、失点1におさえたのが大きかったと思います。次にまたチャンスがあったら狙っていきたい。次の試合に勝たないとドイツに勝っても意味がありません。次がいかに大事かはチームとして意識して、勝ちたいと思います。自分があのピッチにスタメンで出られるということは4年前はもちろん、この1年でも考えられなかった。でも4年でサッカー人生は変わりますし、1年でも変わる。それを昨日すごく実感しました。目の前の試合を一生懸命やってきたことが今につながっているのかなと思います。
FIFAワールドカップカタール2022
大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間] vs スペイン代表
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