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ニュース

サウジアラビアと日本も出場権獲得、UAEとオーストラリアがプレーオフへ アジア最終予選(Road to Qatar)

2022年03月31日

サウジアラビアと日本も出場権獲得、UAEとオーストラリアがプレーオフへ アジア最終予選(Road to Qatar)

昨年9月2日に始まったアジア最終予選(Road to Qatar)は、3月24日にマッチデー(MD)9、同29日にMD10が行われ、約7カ月にわたる戦いが終了した。すでにイラン、韓国が本大会出場を決めていたグループAでは、アラブ首長国連邦(UAE)の3位が確定。グループBで3位となったオーストラリアと、6月7日にカタールのドーハで行われる予定のプレーオフを戦い、その勝者がペルー(南米5位)との大陸間プレーオフで本大会への切符を争う。グループBではサウジアラビア、日本が本大会出場権をつかんだ。

グループA

イラン、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、シリア、レバノン

MD7でイラン、MD8で韓国が突破を決めた後、注目の3位争いを制したのはUAEだった。最後のてこ入れのため、MD8でイランに0-1で敗れたのを機に、オランダ人のベルト・ファン・マルヴァイク監督を解任。UAEのクラブで監督経験を持つアルゼンチン人のロドルフォ・アルアバレナを任命した。MD9ではライバルのイラクに敗れて勝ち点1差に迫られる事態となり、続くMD10でも韓国の攻勢を受けたが、54分に左サイドを抜け出したハリブ・アブダッラが値千金の決勝点をマーク。最終戦に1-0で勝利して3位をキープし、プレーオフ経由での本大会出場に望みをつないだ。

このUAE対韓国はドバイで行われたが、同市内の別のスタジアムでは国内情勢不安のため自国でホームゲームを戦えないシリアが、同時刻にイラクを迎えた。シリアに先制されたイラクは1-1の引き分けに持ち込んだが、UAEの勝利によって3位確保はならなかった。シリアは最下位を脱出し、5位で最終予選を終えた。

MD9では他を大きく引き離す2強が対決し、韓国がイランに2-0で快勝した。前半アディショナルタイム2分に均衡を破ったのは韓国。エースのソン・フンミンが「この試合(の行方)を左右する一因となった」(韓国のパウロ・ベント監督)先制点をマーク。さらに63分、ガンバ大阪から蔚山現代に移籍したキム・ヨングォンが追加点を挙げた。この勝利で首位に立った韓国だが、前述のように続くUAE戦で黒星。サルダル・アズムン、アリレザ・ジャハンバフシュという海外組の得点でレバノンに2-0で勝ったイランが、首位を奪還した。

 

順位チーム名勝点得点失点得失点差
1 イラン 25 8 1 1 15 4 11
2 韓国 23 7 2 1 13 3 10
3 UAE 12 3 3 4 7 7 0
4 イラク 9 1 6 3 6 12 -6
5 シリア 6 1 3 6 9 16 -7
6 レバノン 6 1 3 6 5 13 -8

グループB

日本、オーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナム

MD8を終えてサウジアラビア、日本、オーストラリアの3チームに絞られたFIFAワールドカップの出場権争いは、サウジアラビアの2大会連続6度目、日本の7大会連続7度目の本大会出場で決着した。MD9で日本に続いてカタールへの切符を手にしたのはサウジアラビア。UAEのシャルジャで行われた中国とのアウェイゲーム開始前に、吉報が届いた。この試合に先立って行われた試合でオーストラリアが日本に敗れ、勝ち点でサウジアラビアと日本を上回る可能性が消えたためだ。試合は前半アディショナルタイム1分にサレハ・アルシェハリがCKをヘディングで合わせて先制。82分にPKを献上して1-1の引き分け、中国と勝ち点1を分け合った。オーストラリアとの最終戦では、65分にサレム・アルドサリがPKを決めて1-0の勝利。MD9で日本に奪われた首位の座にも返り咲き、有終の美を飾った。

自力突破のためには日本、サウジアラビアの上位勢に連勝する必要があったオーストラリアは、日本とのホームゲーム終盤、三笘薫に2得点を許して0-2と力尽き、1試合を残して3位が確定した。結局、MD10でサウジアラビアにも敗れて連敗し、3連勝でスタート後は1勝3分3敗と勢いを持続できなかった。

4位のオマーン以下はMD8から変動なし。オマーンはベトナム、中国に連勝し、オーストラリアとの差を勝ち点1にまで詰めて終了した。中国はMD3のベトナム戦が、最終予選で唯一の勝利となった。一方、そのベトナムは最終戦のアウェイゲームで日本と1-1で引き分ける大健闘。韓国人のパク・ハンソ監督は「アウェイの日本戦で勝ち点1を挙げたことで、(ベトナム)国民にプライドを植え付けることができた」と、その価値の大きさを語った。

 

順位チーム名勝点得点失点得失点差
1 サウジアラビア 23 7 2 1 12 6 6
2 日本 22 7 1 2 12 4 8
3 オーストラリア 15 4 3 3 15 9 6
4 オマーン 14 4 2 4 11 10 1
5 中国 6 1 3 6 9 19 -10
6 ベトナム 4 1 1 8 8 19 -11

※得点時間、一部のコメントなどはアジアサッカー連盟公式サイトによる

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