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【出場国情報】チュニジア代表 持ち前の堅守速攻を基盤にカタールで強豪に挑む「カルタゴのワシ」~キリンカップサッカー2022
2022年06月09日
紀元前にその地に栄えた都市国家の名に由来する「カルタゴのワシ」の異名を取るチュニジア代表。堅い守備からの素早い攻撃、結束力を基盤に粘り強く戦い、国際舞台で戦い抜いてきた。FIFAワールドカップ出場は今年のカタール大会が6度目となる。
日本代表とは過去に4戦して4敗。そのうち、まず頭に浮かぶのがちょうど20年前の6月14日、2002FIFAワールドカップ日本/韓国における対戦だろう。チュニジアはグループステージ突破の望みをわずかに残して長居スタジアムでの一戦に臨んだが、森島寛晃、中田英寿に得点を許して0-2で敗戦。日本が大会初のノックアウトステージ進出を決めた一方、チュニジアはグループ最下位となって敗退した。
ワールドカップは1978年のアルゼンチン大会が初出場。メキシコを3-1で破り、アフリカ勢の大会初勝利を記録した。前回のロシア大会ではパナマを逆転で2-1と下し、40年ぶりの白星を挙げた。今回のカタール大会予選も持ち前の堅守を生かし、アフリカ2次予選は6試合で2失点。ホームアンドアウェイによるマリとの最終予選も、2試合合計スコア1-0で競り勝った。
カタール大会は、前回王者のフランス、昨年のUEFA EURO 2020(欧州選手権)で4強入りしたデンマークと戦う厳しいグループに入った。残る相手は、アラブ首長国連邦対オーストラリアのアジアプレーオフに勝った方が南米5位のペルーと対戦する大陸間プレーオフの勝者。それでもジャレル・カドリ監督は「われわれにとって史上初となるノックアウトステージ進出を目標に戦う」と決意を示す。
チームには欧州のトップクラブで活躍するような選手はいないが、各所に好選手を配する。チュニジアにルーツを持つかつての宗主国フランスで生まれた選手も増え、DFモンタサル・タルビ、MFアイサ・ライドゥニ、FWナイム・スリティらが主力を担う。さらに前線には、ロシア大会をけがで棒に振ったエース格のユセフ・ムサクニ、昨年末のFIFAアラブカップで得点王となったセイフェディン・ジャジリといった、相手にとっては要警戒のFW陣を擁している。
FIFAランキング:35位(2022年3月31日発表)
FIFAワールドカップ出場:5回(1978、1998、2002、2006、2018)
2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:兵庫県/ノエビアスタジアム神戸、大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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