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なでしこリーグ新人研修と併催し、公認D級コーチ養成講習会を開催

2017年03月08日

なでしこリーグ新人研修と併催し、公認D級コーチ養成講習会を開催

なでしこリーグ新人研修と併催の公認D級コーチ養成講習会が、2月28日(火)から3月1日(水)まで、時之栖スポーツセンター(静岡県御殿場市)で開催されました。

なでしこリーグで毎年開催している「なでしこリーグ新人研修」に併設して実施した今回の「公認D級コーチ養成講習会」は今年から、なでしこリーグ1部のチームに入る新人選手を対象に、研修終了日の午後から1泊2日の講習会を加える形で行われました。

この講習会の目的は「公認D級コーチ」の指導者の資格を取得することに加え、これから、なでしこリーグでプレーする選手が「指導者としての目線」でもプレーやトレーニングを観ることができるようになることです。よりサッカーに対する理解の幅が拡がり、深まることで、選手としてのレベルアップにもつながることを期待しています。普段、何気なくやっているプレーやトレーニングを指導者としての角度から観て考えられることで、その狙いや意図を理解してプレーすることができ、サッカーに対する知識を整理してプレーできるようになります。

今回の講習会の講義では、子供たちにより良いトレーニング環境やゲーム環境を与えるための知識としてコーチングや審判の知識、子供たちの発育発達に関する知識、指導者としての資質について学びました。審判の講義は、FIFA女子ワールドカップカナダ2015でもレフェリーとして活躍し、多くの国際試合の審判経験をもつ、元国際審判員の山岸佐知子さんが担当しました。世界大会における審判活動、世界の審判の立場から見た日本の女子サッカーと選手など、山岸さんの豊富な経験から受講生は興味深い話を聞くことができました。

実技講習においては、子供たちに「サッカーの楽しさ」を伝えるためのゲームやトレーニングの内容を行いました。特に講習の中でデモンストレーションの重要性、コーチングの方法や伝え方、オーガナイズの意味など、講義で学んだ内容と実技の指導をリンクさせながら進めることで、より理解を深められるように配慮しました。当然のことながら、受講生は実技力が高くプレーに真剣に取り組んでくれたことで、楽しさの中にも緊張感がある質の高い実技講習となりました。

インストラクターコメント

大野真 チーフインストラクター
今回の講習会に参加した受講生は、タイトなスケジュールであったにも拘わらず、楽しみながら、意欲的に取り組んでくれました。講習会の終わりに受講生が「なでしこリーグの選手の一人として、これから地域のファンやサポーターに対して感謝の気持ちを伝えるための一つの手段として、子供たちのサッカー教室などで指導する機会があります。今回学んだことをその場で活かしていきたいです。」との思いを話してくれました。今回の受講生たちが、先ずは地域の方々から応援される“なでしこリーガー”になって頑張ってほしいと思います。そして、更には、今回の講習会で学んだことを将来のサッカー人生に少しでも役に立ててもらえれば、心から嬉しく思います。

受講者コメント

岸みのり 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
今までの選手目線ではなく、指導者の目線に立って考えることができたので、とても良い経験になりました。毎日行っているトレーニングも選手の目線からしか考えていませんでしたが、今回の講習会を終えて振り返ると「あのトレーニングはこういう意図があったんだ」「あの時の監督の言葉にはこういう想いがあったんだ」など、たくさんの気づきがありました。選手としても大事なことばかり学んだので、しっかりと自分のものにして、チームに帰りたいと思います。

佐藤瑞夏 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
今まではトレーニングをコーチ目線で考えることはありませんでしたが、今回の講習を受け、コーチの1つ1つの言葉は思いが詰まっていたり、選手のことを第一に考えているのだと感じました。指導者は私が思っているより、考えるべきことがたくさんあるのだと思いました。私も、チームでサッカー教室を行うことが多いので、この講習で学んだことを活かして、参加してくれた子供たちに楽しいと思ってもらえるものを提供できるように頑張りたいです。

平塚万貴 選手(INAC神戸レオネッサ)
普段コーチ目線でトレーニングを見ることはしなかったので、コーチたちがどうしてこういうメニューをくんでいるのかや、発言の意図などがわかりました。また、子供たちを指導する上で、どのようにすればより質の高いトレーニングで楽しく学ぶことができるか、成長を促せるのかも、今回の講習で理解し、実際のトレーニングも体験することができて本当に良かったです。サッカースクールのときや、この先の自分自身のプレーにも、今回学んだことを活かして取り組んでいきたいと思います。

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