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第28回全国レディースサッカー大会 団結力で挑む、14年大会準優勝の小平サッカークラブ

2017年03月13日

第28回全国レディースサッカー大会 団結力で挑む、14年大会準優勝の小平サッカークラブ

第28回全国レディースサッカー大会が3月18日(土)から20日(月・祝)にかけて、時之栖スポーツセンター(静岡県)で開催されます。今回は、2014年大会で準優勝を果たした小平サッカークラブを紹介します。1985年から東京都小平市で活動する女子チームについて、滝澤貫一郎監督とキャプテンの坂下亜実選手に話を伺いました。

――まずはクラブの成り立ちから教えてください。

滝澤貫一郎監督(以下、滝澤)「もともと小平市には小平FCと、後にLリーグに参戦する新光精工FCクレールがあったのですが、そこでプレーするのはレベルが高いと言う選手たちがいました。その声を吸い上げるような形で、小平サッカークラブがスタートしました。創設当時は市内に中学生以上の女子クラブがなかったので、その年代の子どもたちを集めて活動を始めました」

――メンバー構成は。

坂下亜実選手(以下、坂下)「年齢は一番下が19歳で、8~9割が30歳以上。30代の選手のうち半分はお母さん方で、子どもは全員で13人くらいいます。また、メンバーの大半は生粋の『小平っ子』といいますか、地元出身の選手です。中学生からこのクラブでプレーして、一度チームから離れても、結婚、出産などを経て、また戻ってくるんです」

――女性プレーヤーがサッカーを続けるのは簡単なことではないように思います。

滝澤「女子選手の場合、中学、高校卒業などの節目でサッカーから離れてしまうことが多いような印象があります。実際に今いる選手の中にもそのような節目で一度辞めてしまっていた選手もいますが、ずっと同じ場所で活動していると、またサッカーがやりたくなって、戻ってきます。今は、結婚しても子どもができてもサッカーができるので、生涯スポーツと言っていいと思います」

坂下「私の場合は家庭環境の都合で、18歳から完全にサッカーから離れてしまう時期がありました。それでも22歳のときにこのクラブに復帰して、一番体が動く時期に結婚、出産をしました。子どもは2人いますが、旦那の協力もあって、それぞれ産後1カ月半と1カ月でリーグ戦に復帰しました」

滝澤「このチームは、協力的な旦那さんが多いです。公式戦では、応援に来ている10人以上の子どもたちを2人くらいのお父さんで面倒を見てくれたりします。選手がサッカーに集中するための環境としてはいいと思います」

坂下「我が家の場合は、結婚したときから私の生活の一部にサッカーがありました。ただ旦那ももともとサッカーが好きだったみたいで、今では一緒になってボールを蹴っています。選手それぞれに仕事があって、家庭があってのサッカーなので、サポートし合いながらでなければ成り立ちません。本当にファミリーのような感じです」

――チームの特長は。

坂下「サッカー以外でも時間を共にしている選手が多いので、とにかく仲がいいことです。それは甘さにもつながるかもしれませんが、このチームの強みだと感じています」

滝澤「やはりチームワークですね。元なでしこ(日本女子代表)などの突出した力のある選手はいませんが、中学1年からうちでプレーしている選手もいますし、選手同士が互いのことを知っている年月が長いです。それにこのクラブを好きでいてくれている選手が多いと思います」

――全国レディースサッカー大会に参戦したきっかけは。

滝澤「東京都女子サッカー1部リーグに所属しているのですが、平均年齢が高くなるにつれて、いつしか1部リーグに残留することが目標になってしまっていました。そのようなタイミングでオーバー30の大会があることを知り、2014年の全国レディースサッカー大会に出場することになりました。参加初年度で準優勝ができて、選手たちに再びやる気が出てきた。サッカーをやる楽しみを取り戻したように感じています」

坂下「都リーグでは高校生や大学生とも対戦するので、自分たちのサッカーは何かということよりも、目先の相手と必死に戦うことになります。全国レディースサッカー大会では同世代の選手と、またサッカーの考え方やスタイルの違うチームと真剣勝負ができる。こうした舞台があることはうれしいですね」

第28回全国レディースサッカー大会

2017/3/18(土)~2017/3/20(月・祝)
時之栖スポーツセンター 裾野グラウンド(静岡県裾野市)
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