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埼玉県のサッカーファミリーを集め、タウンミーティングを開催
2017年05月09日
日本サッカー協会(JFA)と埼玉県サッカー協会は5月6日(土)、さいたま市青少年宇宙科学館(青少年ホール)で、県内で活動するサッカー指導者や審判員、チーム関係者など約60人を集め、サッカーファミリータウンミーティングを開催しました。
埼玉県サッカー協会の岡田泉副会長と日本サッカー協会の田嶋幸三会長があいさつした後にサッカーの歴史をまとめた映像が流され、その後、田嶋会長が「育成日本復活」をキーワードにした選手育成や女子サッカーの普及などの取り組み、各カテゴリー代表の現状やシーズン制などについてのJFAの見解を述べました。
田嶋会長はその中で、微増していた4種年代(U-12)の選手数がここ2年で減少していることについて触れ、「グラスルーツを含めて育成に投資するということは未来に投資するということ」と明言。そして、4種年代で“楽しいサッカー”を教えることの重要性やJFAが進めている小学校体育サポートプロジェクトなどについて説明しました。育成については「“世界基準”でやらなければならない。パススピード、球際の激しさ、判断力、プレーの精度など全てにおいてハイクオリティーなサッカーを追求していきたい」と熱く語りました。
その後、参加者の質問や意見に答えました。
3種年代(U-15)の育成に携わる参加者から「暑さ対策の関係で運営費や人件費などの負担が増したため、JFAの補助金を上げてほしい」といった意見が述べられると、田嶋会長は「選手の命を最優先に考えるべき。そういう意味からも補助金の見直しは必要だろう」と理解を示すと共に、JFAが熱中症予防のガイドラインを作成し、中体連やスポーツ庁にも理解を求めていることを説明しました。
他の地域でも賛否意見が出ている8人制サッカーについては、「8人制サッカーはシュートの数もボールタッチの数も11人制のそれより多い。4種年代では勝つことよりも成功体験や失敗など様々な経験をさせて精神面での選手の成長を促したい」と自らの考えを述べ、理解を求めました。
そのほか、最近問題になっているサッカー現場での暴力・暴言、差別防止などの取り組み、1人制審判におけるフェアプレーの推進などについても意見が交わされました。田嶋会長はそれぞれの質問や意見に丁寧に答え、議論や調査が必要なものについてはJFAに持ち帰って検討する意向を伝えました。
ミーティングでは、ブラインドサッカーや電動車椅子サッカーなど各種障がい者サッカーが映像で紹介されたほか、サッカーの素晴らしさや心温まる数々のシーンを集めた映像も流され、参加者の皆さんとフェアプレーやリスペクトの重要性を共有しました。
サッカーファミリータウンミーティング
JFAはサッカー現場、フロントラインで活躍する皆さまを応援し、支援するサッカー協会であるべきという方針のもと、今後の日本サッカー界発展のために、皆さまから様々な声を直接お聞かせいただき、意見交換を行うミーティングです。
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