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【Match Report】SAMURAI BLUE、バーレーンに3-1勝利でAFCアジアカップ8強進出
2024年02月01日
SAMURAI BLUE(日本代表)は1月31日(水)、AFC アジアカップ カタール 2023のノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)でバーレーン代表と対戦し、堂安律選手(SCフライブルク)、久保建英選手(レアル・ソシエダ)、上田綺世選手(フェイエノールト)のゴールで3-1の勝利を収めて8強に進出。3大会ぶり5度目の優勝へ一歩前進しました。 次は2月3日(土)に4強進出をかけてイラン代表と対戦します。
グループDを2位で突破した日本は8強入りを懸けた一発勝負でバーレーンと対戦しました。24日(水)のグループステージ最終のインドネシア戦で本来の良さを取り戻して勝利した試合から先発の変更は一人に留め、板倉滉選手(ボルシアMG)を最終ラインに起用。4-2-3-1でスタートして、状況に応じてボランチに入った旗手怜央選手(セルティック)が上がり目にポジションを取って、中盤の形を変えながら試合を進めました。
バーレーンは韓国に1-3に敗れた後、マレーシアとヨルダンにそれぞれ1-0で勝利してグループEを1位通過。2大会連続での16強進出です。
前回2019年大会ではサウジアラビアを率いてラウンド16で日本と対戦したアルゼンチン出身のファン・アントニオ・ピッツィ監督の指揮の下、勝利したヨルダン戦から左サイドバックを入れ替えてハッザ・アリ選手を起用。試合開始早々に左サイドから推進力を発揮して攻め込み、日本にプレッシャーをかけます。
さらに、久保選手ら攻撃陣にマン・マークを付け、守備を固めながらFWアブドゥラ・ユスフ選手を起点にMFモハメド・マルフーン選手らが仕掛けて得点機を探りますが、日本は冨安健洋選手(アーセナル)を中心に対応。チーム全体での守備意識も高く、相手に簡単にプレーさせません。バーレーンは29分にアリ・マダン選手がシュートを放ちましたが、GK鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)がセーブしました。
日本が先制したのは前半32分でした。
左サイドでの組み立てから遠藤航選手(リバプールFC)がピッチ中央で毎熊晟矢選手(セレッソ大阪)にパスを送ると、毎熊選手が強烈なミドルシュートを放ちます。左ポストに当たりますが、跳ね返りを堂安選手が捉えて左足で冷静にゴールに流し込みました。
日本はこの直後に旗手選手が負傷交代を余儀なくされ、代わって守田英正選手(スポルティングCP)が入りますが、1点をリードして、次第に敵陣でボールを展開する時間が長くなります。
バーレーンは後半開始直後に前へ激しく仕掛ける様子を見せますが、日本は守備の意識も高く、相手を囲い込んでボールを奪い、主導権を渡しません。そして、49分に追加点が生まれます。
高い位置でボールを奪った久保選手が持ち上がり、前線へパス。味方の選手には通らず、相手DFに当たって相手守備陣の裏のペナルティエリアに流れます。これを久保選手が捉えて左足を振って得点。VARの確認でゴールが認められて日本が2-0としました。
しかし、2004年大会以来の8強進出を目指すバーレーンは63分、左CKにサイード・バケル選手が頭で合わせ、クリアを試みたGK鈴木選手と上田選手が交錯してボールがゴールに吸い込まれ、2-1とされます。
日本は67分に三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)と南野拓実選手(ASモナコ)を投入すると再び攻撃が活性化。72分には毎熊選手のパスを受けた上田選手がDF3人を振り切ってペナルティエリアに切り込んで右足を振り、3-1としました。
バーレーンは選手交代で前線の人数を増やし、両サイドバックも高い位置を取って反撃を試みますが、日本も町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)を送り込んで3バックに変更。前線にも浅野拓磨選手(VfLボーフム)を投入して対応します。
終盤にも左サイドでの仕掛けから相手ゴールに迫る場面を作り、追加点とはならなかったものの3-1で終了。日本の勝利で準々決勝進出を決めました。
日本の次の対戦相手は、この日、シリアに延長1-1の末にPK5-3で競り勝ったイランです。
その他の試合では、初出場のタジキスタンがUAEに延長1-1PK5-3で勝利し、ヨルダンがイラクを3-2で下し、オーストラリアがインドネシアに4-0で大勝。韓国はサウジアラビアに延長1-1の末にPK4-2で勝ち、開催国カタールはパレスチナに2-1、ウズベキスタンもタイに2-1で競り勝って8強進出を決めています。
2月3日(土)の日本-イラン戦以外の準々決勝の組み合わせは、2日(金)にタジキスタンとヨルダン、オーストラリアと韓国、3日(土)カタールとウズベキスタンとなりました。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
選手たちが大会を戦う中で成果と課題を整理して、中6日でオフを交えながら、良いエネルギーを作ってくれたことがこの結果につながったと思っています。中東勢との戦いで、前回のイラク戦では試合の入りのところで少し相手に勢いに乗らせたところを、今日はアグレッシブな気持ちを全面的に出して、入りも良くプレーしてくれたことは良かったです。非常に強固な守備からカウンターアタックをしてくるバーレーンに、サイドを起点にして相手を揺さぶりながら我慢強く崩すチャンスをうかがい、積極的にミドルレンジからシュートを狙うところは、チームで共有した上で選手が状況に応じてプレーして、1点目につながったと思います。後半も、相手が出てきたところで、我々のベースである「いい守備からいい攻撃」が出て、もう1点奪いに行くというアグレッシブな気持ちを忘れずに戦うことを、選手たちが実践してくれました。守備でも、競り合いやセカンドボールを拾うところでは狙ったことができていたと思っています。ただ全てが完璧ではありません。失点は反省しなければいけないところはありますが、味方同士が交差した失点の場面は、自分がプレーしようという意思があってぶつかったので、今後コミュニケーションをとって、チームとして守れるようにとポジティブに捉えたいと思います。次の相手はイランかシリアか分からないですが、いずれにしても前線に強力なタレントがいます。我々は今日の試合よりもさらにレベルアップして対峙しないとなりません。残りの試合も1戦1戦、しっかりいい準備をして、全力で戦っていきたいと思います。
DF #22 冨安健洋 選手(アーセナル/イングランド)
次のステージに進めたのはポジティブです。相手はロングボールをいれて9番を狙ってセカンドボールを狙うシンプルな形で、14番を入れて、よりはっきりしてきました。2点目が入った後で少し落ち着いてしまったところがありましたが、3点目、4点目を取りにいって試合を終わらせないといけない場面でそれができずに、相手に流れを渡して、良くない時間帯で失点してしまいました。コントロールは後ろがしないといけないので、次に向けて課題が残る形になりました。試合巧者になるためのレッスンだと思います。この試合まで中6日で、チーム全体的に締まりがなく、緩みがあると見えなくもなかった。次は中2日で、みんな連戦を普段やっていますし、そちらの方が体が動く選手もいるでしょう。僕らはプロフェッショナルですし、できる限りのリカバリーをして準備するのは変わりありません。やるべきことをすべてやります。
MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
非常に厳しい戦いにはなりましたが、良い形で追加点をとれたのが全てだったと思います。チーム全体として、試合の入りから自分たちからアクションを起こし、90分を通して戦えたと思いますし、最後もしっかりと終わらせるというゲームプランにおいても、すごく良かったと思います。失点についてはチームとして毎回振り返りながら向き合っていますが、相手は自分たちを分析した中で隙をついてくるので、90分間集中力を切らさずに最後までやることが大事ですし、相手の特徴を分析しながら、チームとして失点を減らしていければと思います。
MF/FW #7 三笘薫 選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)
(久しぶりの試合で)きつかったですが、無事にケガなく終えられてよかったですが、チャンスがたくさんあった中で決め切れないと次の試合は厳しいと感じています。ドリブルのフィーリング、芝の感触を確かめられたので、次の試合に向けていい準備にはなりました。オープンな展開で結果を残したい気持ちもありましたし、スペースがある中で前にいきたいなと。味方のDF陣はもっと時間を作ってほしいという思いもあったかもしれない中、やりきりたいと思っていましたが、それもできず、オープンな展開になったので、決め切っていたらもっと楽な展開になっていたと思います。次は相手がどこになるか分からないですが、少ないチャンスでやり切らないといけない。まだまだ物足りなく思っています。
MF/FW #9 上田綺世 選手(フェイエノールト/オランダ)
相手の隙やフォーメーションの雑さ、陣形の悪さは、なんとなく自分の中でも背後を狙いながら、前半から理解していたので、その隙を突けたかなと思っています。ゴールは今欲しいから取れるというものでもないので、運とかタイミングとかいろいろありますが、今日はタイミング良くチャンスをつくって取れたのかなとは思います。失点場面は少しアンラッキーで、僕も鈴木選手も声をかけていたんですが、自分のゴールにボールが向かっている中でどちらかに任せるというのはできなかった。全力を尽くしたので、仕方がないと切り替えてプレーしていましたが、(ゴールで)それを取り返そうという感覚は別になかったです。チームとして準備してきたことをしっかり出せていますし、そういう成果は出ているので、次につながっているなという実感もありますし、自信にもなっています。中2日に対してもそこまでネガティブなイメージはありません。
MF/FW #10 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
(得点場面は)素晴らしいシュートで、その中でのこぼれ球は意識しています。止まってしまうとああいうゴールは生まれないので、1歩目も素早い動きができたと思います。ダイレクトで打つとふかすかもしれなかったので、先にちょっと触っていくような感じにしました。今日のゴールと勝利は理想ですが、まだまだ自分がゴールに絡んでチャンスを作り出すこともできたと思います。途中から強度も上がって嫌なタイミングで失点してからは、自分たちの良さが出せないこともありましたが、それも含めてアジアカップだと思います。切り替えて、最低限の仕事ができたと思います。
MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
(ゴール場面は)上田選手が彼の特徴で振り向いてシュート打ってくれるかなと思って出したボールだったのですが、結果として自分のところにこぼれてきたので、オフサイドなのは分かっていましたが、プレーをやめたらもったいないですし、大会開幕前に大会側からの レフェリングに関する説明で、ああいうのはオフサイドにならないと聞いていたので、「これ、オフサイドないな」とか思いながら打ってました。ゴールでよかったです。VARでゴールの確認を待たなくてはいけない時がありますが、ああやってみんなで喜べるのはポジティブに捉えていいと思います。惜しい場面も何回も作っていたので、(ゴールが)決まっていなくても自分的には満足していましたが、ゴールというのは2年後や3年後に見た時には、「決めてたな」と結果には残るのでよかったと思います。
ファン・アントニオ・ピッツィ バーレーン代表監督
我々は日本に対してスペースを与えないようにして、彼らの強みを防いで素早い切り替えからカウンター攻撃を仕掛けようと狙っていましたが、日本チームは後半スペースを使ってきました。1点を返してさらにプレッシャーをかけたかったのですが、日本に3点目を決められてしまいました。もっと大差になっていたかもしれません。ただ、私は選手たちのパフォーマンスには満足しています。私の就任以降、強豪との対戦を含めて毎試合で成長をみせてきているので、今大会後のワールドカップ予選へ備えたいと思います。
YouTube(AFC):#AsianCup2023 | Round of 16 : Bahrain 1 - 3 Japan
AFC アジアカップ カタール 2023
大会期間:2024年1月12日(金)~2024年2月10日(土)
グループステージ
第1戦 1月14日(日) 14:30[現地時間] ◯4-2 vs ベトナム代表
第2戦 1月19日(金) 14:30[現地時間] ●1-2 vs イラク代表
第3戦 1月24日(水) 14:30[現地時間] ◯3-1 vs インドネシア代表
ノックアウトステージ
ラウンド16 1月31日(水) 14:30[現地時間] ◯3-1 vs バーレーン代表
準々決勝 2月3日(土) 14:30[現地時間] vs イラン代表
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