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SAMURAI BLUE、アジア最終予選アウェイ2連戦へ古橋選手が復帰、森保監督「確実に前進を」
2024年11月08日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は11月7日(木)、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)のインドネシア代表(15日、ジャカルタ)と中国代表(19日、厦門)とのアウェイ2連戦に臨むメンバーを発表。古橋亨梧選手(セルティック)が約1年ぶりに復帰し、森保監督は「確実に前進していけるように全力を尽くす」と抱負を述べました。
8大会連続での本大会出場を目指す日本代表は現在、3勝1分けでグループCで首位に立っています。今予選も半ばを迎えて、今回の2連戦での勝ち点は、グループ上位2チームが手にできる無条件での本大会出場へ向けて大きな積み上げとなります。
年内最後の代表戦に向けて選出されたのは27人。ほとんどは10月の活動にも参加した顔ぶれで、所属クラブで好調な三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)、伊東純也選手(スタッド・ランス)、堂安律選手(SCフライブルク)、久保建英選手(レアル・ソシエダード)らが順当に名を連ねました。
復帰は古橋選手と橋岡大樹選手(ルートン・タウン)で、所属クラブで今季公式戦15試合で6得点と活躍中の古橋選手は昨年10月以来、橋岡選手は今年6月以来の代表戦となります。
また、先月の活動で代表初招集だった大橋祐紀選手(ブラックバーン・ローヴァーズ)と、久しぶりに代表復帰していた藤田譲瑠チマ選手(シントトロイデンVV)らも引き続き選出。先月は直前のリーグ戦でのケガで参加見送りとなっていた高井幸大選手(川崎フロンターレ)も、再びメンバー入りとなりました。
古橋選手について森保監督は、「セルティックと欧州で結果を残し、チームを勝たせる存在感を出している」と説明。今回は負傷で招集外となった上田綺世選手(フェイエノールト)ら前線の選手のプレータイプの違いに触れながら、「タイプ別に一番得意なことは変わるかもしれないが、チームとしての戦い方、コンセプトは変わらない。それぞれの良さを出してほしい」と期待を寄せています。
対戦相手のインドネシアはここまで3分け1敗でグループ5位、中国は1勝3敗で同6位。FIFAランキングでは日本の15位に対してインドネシアが130位、中国は92位ですが、森保監督は警戒を解いていません。
特にインドネシアは韓国出身のシン・テヨン監督の下、欧州リーグで活躍する帰化選手を多く起用するなどの強化を図っており、日本代表指揮官は「素晴らしい強化をしていて、これまでにない力をつけている」と見ています。ここまでの結果も、前節アウェイで中国に1-2で敗れて初黒星を喫したものの、それまではサウジアラビアにアウェイで1-1、ホームでオーストラリアに0-0、バーレーンにアウェイで2-2と上位陣と善戦しています。
「FIFAランクなどで日本が有利と感じている人も多いかと思うが、アウェイでは厳しい戦いになる」と話し、気候差や相手サポーターの熱狂的な応援など現地の環境にも言及。「最終予選を突破するためにも確実に前進していけるように、この厳しい2連戦で勝利を掴みたい」と話しています。
今回はインドネシア戦へ向けて通常より1日多い準備期間が持てることで、現地の環境に慣れ、練習やミーティングの機会が増えるプラス材料もあります。
森保監督は、「より良いコンディションで臨める。選手がより思い切ってプレーできるように、戦術や役割をより深掘りして共有したい」と述べて、1戦目へ向けた準備が2戦目につながると語っています。
チームは11月11日(月)から現地で調整を始める予定で、インドネシア代表戦はジャカルタのGelora Bung Karno Stadiumで15日(金)現地時間19:00(日本時間21:00)キックオフ、中国代表戦は厦門市のXiamen Egret Stadiumにて19日(火)現地時間20:00(日本時間21:00)開始の予定です。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回のインドネシア、中国とのアウェイでの2連戦は厳しい環境での戦いになると思いますが、2連勝できるように最善の準備をして臨みたいと思います。2026年のワールドカップから大会の出場枠が増えたことで、これまでワールドカップは夢の舞台と捉えて手が届かなかったというところから、出場するために強化をする国が増えています。インドネシアも間違いなく素晴らしい強化をしていて、これまでにない力をつけています。同国にルーツのある選手が帰化して、そのほとんどが欧州で活躍している、力のある選手たちです。厳しい戦いになることを覚悟して、相手が賢い戦い方をするなかでも我々が上回って戦いたい。インドネシアは熱狂的なサポーターがいてものすごい後押しをして、よりアグレッシブに戦ってくることも想定して、メンタル面でも準備して臨みたいと思います。
今回、インドネシア戦までは準備期間が通常より1日多く、2戦目が1日短くなりますが、第1戦でチームとして戦い方を広く深く共有して、良いコンディションを作ることが2戦目につながります。インドネシアは欧州からも日本からも、かなりの気温差、気候差があります。現地の環境に合わせられる時間が長いことで、より良いコンディションで臨めますし、練習とミーティングを1回多く取れることで、戦術的な部分でも我々のコンセプトや試合に向けての役割などをより共有することができます。選手がより思い切ってプレーできるように、1日多いことを有効に使いたいです。
古橋選手については、これまでセルティックや欧州で結果を残して、チームを勝たせる存在感を出しています。ゴール前でピンポイントで合わせてゴールを奪う、仕留めることができる選手で、チームとして起点になる部分や前線からの守備も、セルティックでやっていることを出してほしい。ただ、チームとしての戦い方は変わりません。ベースの戦い方やコンセプトを持ちながら、その選手の特長を生かしてオプションとして使える、チームとしての幅を持てるようにしたいと思います。最終予選を突破するためにも、確実に前進していけるように、この厳しい2連戦で勝利を掴めるように全力を尽くしたいです。
山本昌邦 JFAナショナルチームダイレクター
今回は年内最後の2試合で、今予選の折り返し点を迎えます。しっかり良い成果を挙げて2024年を締めくくり、2025年の戦いへ皆さんに希望を与えられるような素晴らしい熱戦にしたいと思っています。アウェイでの連戦で長距離移動もあり、厳しい環境での戦いになりますが、選手がベストな状態を保てるように、我々はしっかりとサポートしたい。メディアを通して多くの方に見てもらえる機会です。2024年の締めくくりとして素晴らしい内容のサッカーで戦う姿勢をしっかり見せたいと思います。
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