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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第83回 土田哲也 フィリピンサッカー連盟 ユース育成ダイレクター

2023年11月30日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第83回 土田哲也 フィリピンサッカー連盟 ユース育成ダイレクター

~日々の活動~

今年の3月にフィリピンサッカー連盟のユース育成ダイレクターに就任しました。直後からトレセン制度のようなCOE(センター・オブ・エクセレンス)とTAD(トレーニングエリア・オブ・ディベロップメント)の両プログラムを整備し、4月末から5月の期間で選手選考を行い、6月から活動をスタートしました。フィリピンについて右も左もわからない状態でのスタートだったので多くの戸惑いがありましたが、フィリピンサッカーの現状理解を深めつつ、微調整しながら進めています。

実際のトレセン活動では、コーチたちにトレーニングプログラムを提供し、現場でアドバイスをしながら、必要に応じて選手たちに直接指導しています。現地の人々はとても明るく親切でスタッフやコーチ、選手の笑顔とサポートに助けられながら、また彼らと接する日常の中で多くを学ばせてもらっています。

フィリピンは首都マニラのある「LUZON」、日本人観光客や留学生が多数訪れるセブ島がある「VISAYAS」、インドネシアに近い南端の「MINDANAO」の大きく3地域からなっています。今年はまず、LUZONエリアのマニラでCOE(週3回活動)、続いてVISAYASのセブでTAD(週1回活動)の2つのプログラムをスタートしましたが、来年はMINDANAOのダバオと他2カ所でTADに着手する予定で、将来的には全国各地にその数を増やしていくプランです。そして、このCOE・TADプログラムを中心にそれぞれのエリアから優れた選手やコーチを発掘・育成し、ナショナルチームにつなげることが目的であり、フィリピンサッカー全体のレベルアップを狙いとしています。

~フィリピンサッカーのポテンシャル~

フィリピンには身体が大きくフィジカル能力の高い選手もいれば、身体は小さくても素早い動きでテクニックに優れた選手もいます。地域によってもその特性に違いがあり、ポジションによってその特長を生かせるサッカーに適した国民性だと思います。

フィリピンでは現在のところサッカーは最も人気のあるスポーツではありませんが、今年のFIFA女子ワールドカップでのナショナルチームの活躍により、サッカーに興味を持つ人々が増えているように感じます。

フィリピンサッカー発展の鍵となるサッカー人気の向上とユース年代の選手育成、そこに関わる指導者の養成において、この国に合う改善策を摸索しながら、さらなる発展に少しでも貢献できるよう努力していきます。

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