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サッカーを愛する母と子のために 第5回竹内悌三賞表彰式
2019年11月29日
「第5回竹内悌三賞2019」(竹内悌三賞実行委員会主催、JFA後援)の表彰式が11月23日(土)、JFAハウスで行われました。この賞は、1936年のベルリンオリンピックサッカー日本代表のキャプテンで日本サッカー殿堂に掲額されている竹内悌三氏の長女である照明デザイナーの石井幹子さんがサッカーに励む母子家庭の小学生を応援しようと2015年に創設したもので、今年も応募のあった作文の中から優秀賞が選ばれました。
今回は、優秀賞に東京都の小学校5年生小出陽瑛(こいではるあき)くんの「サッカーと出会えたぼく」が選ばれました。小出くんには、日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎相談役から賞状と記念品が贈呈されました。小出くんは全身ユニフォームで終始リラックスした表情で式に臨みました。川淵相談役や石井さんから声をかけられると、普段の地域のサッカークラブでの様子についての話が弾み、表彰式は和やかな雰囲気の中で行われました。
竹内悌三賞概要
日本サッカー殿堂 掲額者「竹内悌三」
サッカーを通じた社会への貢献
コメント
優秀賞を受賞した小出陽瑛さん(梅一FC '78所属)
この賞に出会えてよかったです。以前、サッカーミュージアムに来た時に竹内悌三さんのことを知りました。いまはセンターバックをやっていないけど、竹内悌三さんのようなうまい選手になりたいと思いました。クラブには、ゴールを決めるといつも「はるあき、はるあき」と大きな声で名前を呼んでくれるコーチがいます。ベンチに帰った時に「意地見せて頑張ったな」と言ってもらえて嬉しかったです。普段はフォワードかゴールキーパーをやっています。ゴールキーパーの時は、元ドイツ代表のオリバー・カーンを目指しています。フォワードの時は、ペレを目指しています。また、サッカーミュージアムに行きたいです。
審査委員長の川淵三郎 JFA相談役
「将来、日本代表になりたいので一生懸命真似をしてうまくなろうとしている」と作文に書いてあったけれども、勉強も含めて何事もすべて真似から始まる。その人の技を学んで自分独自の技が出てくる。努力することが人間の成長につながる。私の現役の日本代表選手時代に、デットマール・クラマーさんに教えられてウォーミングアップ代わりにボールリフティングを200回やっていましたが、先日千葉の芝生の校庭のある小学校に行ったときに、2,000回できるという女の子がいて驚きました。一人で遊ぶときでも、ボールの感覚をつかむ練習をすることだってできる。いい道を歩んでいると思うので、夢を持ち続けてこれからも練習に励んで、日本代表選手になれるよう頑張ってください。