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ニュース

SAMURAI BLUE 森保監督、カナダ代表戦で「コンディションとコンセプトの確認を」

2022年11月17日

SAMURAI BLUE 森保監督、カナダ代表戦で「コンディションとコンセプトの確認を」

FIFAワールドカップカタール2022に出場するSAMURAI BLUE(日本代表)は11月16日(水)、大会前最後の実戦機会となるカナダ代表との国際親善試合を翌日に控えて、アラブ首長国連邦のドバイで公式練習を行い、森保一監督は本大会初戦へ向けて「チーム全体のコンディションを上げ、自分たちが主体的に戦うために自分たちのコンセプトを確認したい」と抱負を述べました。

11月20日に開幕するカタール大会で、日本がグループステージ初戦で対戦するドイツ代表戦まで1週間。大会メンバーがほぼそろってドーハで本格的な練習を始めた15日から短時間で迎え、負傷や体調不良から復帰したばかりの選手が多いチーム状況です。また、9月のドイツ遠征から2か月ほど時間が空いての試合でもあり、本大会に出場するカナダとの一戦は非常に貴重な実践の機会です。

森保監督は、「いろいろなことを想定して26人のメンバーを選んだ。ワールドカップを戦っていけるだけの選手層があることを確認したい」と述べて、「ワールドカップへ向けてチームとしていい準備をしたい」と語りました。

指揮官は、負傷から復帰したばかりの板倉滉選手(ボルシアMG)、浅野拓磨選手(VfLボーフム)、田中碧選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)らの先発起用と、負傷の影響でドバイへ同行していない遠藤航選手(VfBシュツットガルト)、守田英正選手(スポルティングCP)、合流が待たれている三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)に加えて、全体練習に部分参加の冨安健洋選手(アーセナル)の欠場に言及しています。

チームはこの日、昼前にドーハからドバイに入り、夕方からUAE強豪のアルナスルの本拠地で試合会場のアルマクトゥームスタジアムでは新しい練習着で公式練習に臨みました。

報道陣に公開された冒頭15分の練習では、フィールドプレーヤーはランニングやストレッチ、ボール回し、二人一組でのパスやキックの確認を行い、冨安選手は途中までほかの選手と一緒にメニューを消化し、その後は別メニューで調整しました。

また、GK陣は近い距離からのボールを左右前後で受けながらウォームアップ。さらに、GK3選手が順番に入れ替わりながら左右からゴール前に送るクロスボールをキャッチングするなどに取り組みました。その後は非公開にしてチームとして試合前の最終チェックを行いました。

田中選手は、「チームの出来も個人の出来も、より意識してプレーしたい。声をかけながらポジショニングも含めて調整していけば」と話し、板倉選手も「すごくいい感じで来ている。ドイツ戦の前に良いテストマッチになる」と試合への期待を口にしています。

また、肩を痛めていた久保建英選手(レアル・ソシエダ)は「自分たちがよい感触で終わるのがベスト。結果というよりは内容を求めていきたい」と話していました。

日本とカナダの対戦成績は日本の2戦2勝で、2013年3月にドーハで行われた国際親善試合(日本の2-1勝利)以来の顔合わせですが、今回対戦するチームはニュージーランドやカナダの女子代表監督を経て、2018年からチームを率いるジョン・ハードマン監督の下、CONCACAF最終予選を首位で突破して32年ぶりのワールドカップ出場権を獲得。欧州でプレーする選手も多く擁しています。

カタール大会ではグループFでベルギー、クロアチア、モロッコと同組で戦います。大会前調整では9月のカタール戦(2-0)、ウルグアイ戦(0-2)に続いて、11月11日(金)にはバーレーン代表と親善試合(2-2)を行い、調整を進めてきています。

森保監督は、カナダについて「世界トップクラスの組織力と個の力を融合させたチーム。戦術的にもいろいろシミュレーションできる」と話しています。

吉田麻也選手(シャルケ04)も、「ワールドカップに出るチームと戦って準備を頭も心もギアを上げていく。代表のやり方をすり合わせないといけないので、攻守もセットプレーも、準備の確認をしたい」と述べています。

日本が使うカナダ戦の試合会場のロッカールームには、折り紙に書かれた日本全国のファン・サポーターから集まった応援メッセージやイラストが、選手のイメージと背番号とともに張り巡らされており、スタジアムの声援とは違うかたちで選手たちを後押ししていました。

カナダ代表戦は17日(木)、ドバイのアルマクトゥームスタジアムにて現地時間17:40(日本時間22:40)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

SAMURAI BLUE 森保一(日本代表)監督
カナダ戦はワールドカップへ向けた最後の準備となります。チームとしていい準備をしたい。大きなテーマとしては、ワールドカップを総力戦で戦うために、チーム全体のコンディションをあげることと、今、状態が不確定な選手のコンディションをしっかりと見極めることがあります。また、我々が主体的に戦うために自分たちのコンセプトをカナダ戦で確認した上でドイツ戦に臨めるようにしたい。攻勢に出ても守勢に回っても我々がその状況に向き合って対応して主体的に戦えるようにしたいと思っています。
カナダは我々が本大会で戦うチームと同じように本大会に出るだけの素晴らしい選手層と力を持っています。世界トップクラスの組織力と個の力を融合させたチーム作りをしているので、戦術的にもいろいろシミュレーションできると思っています。
怪我人が出ていることはチームにとしては痛いですが、怪我や体調不良、出場停止は大会中も起こり得ますし、いろいろなことを想定して26人のメンバーを選んでいます。カナダ戦では冨安選手、遠藤選手、守田選手と合流していない三笘選手はプレーしませんが、十分にワールドカップを戦っていけるだけの選手層があることを確認したいと思います。板倉選手と浅野選手については、プレーできる状態であることはトレーニングで確認できています。本大会へよりコンディションを上げてもらえるようにカナダ戦はスタートで起用するつもりですし、選手たちには自信を持って準備してほしい。これまで通り、目の前の一戦に最善を尽くして勝利を目指して戦い、応援してくれるサポーターや国民のみなさんに勝利で喜んでもらえるように、チームとしていい準備をして戦いたいと思います。

FP #4 板倉滉 選手(ボルシアMG/ドイツ)
ドイツ戦の前に良いテストマッチになると思うし、個人としてもちゃんとスタートから試合に出るのは久々です。すごく良い感じで来ていると思うし、カナダ戦をしっかり戦えれば、コンディション的には問題なくドイツ戦にいけるかなと思っています。個人としてはゲーム勘のところと体のコンディションのところを確認したい。ここまですごく良い感じでもって来られていますし、明日の試合が終わった時に体が無事であれば、間違いなく良いコンディションになっていると思っているので、集中して最初から入りたいと思います。こうやって復帰してここに来られていること自体がうれしいです。あとはドイツ戦に向けて上げていくだけだと思うので、明日の試合を有意義なものにしたいと思っています。

FP #7 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
カナダ戦はワールドカップ前最後の試合で、結果と良い内容を持って初戦に臨みたいです。怪我人もいますし、怪我が治ってもコンディションがまだ上がっていない選手もいると思いますが、一番重要なのは大会初戦に合わせて全員がベストなコンディションで臨むことです。そこは本当にチームとしてやっていきたい。試合にいつも出ていない選手、ベンチから見ている選手たちが、プラスアルファとしてチームの総合力を付け加えられるようなプレーができればいいと思っています。チームのコンセプトは毎回ミーティングで話していますし、みんな理解していると思いますが、試合になって違う状況などが出てきたときに、どれだけ合わせられるか、コミュニケーションを徹底させることができるかは、すごく重要な部分です。田中選手は運動量もありますし、非常に活動的でゴール前に顔を出したり守備の面でも貢献してくれる選手なので、彼の良さを僕が引き出しながら同時に自分の良さもしっかりと出したいと考えています。

FP #11 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
いろんなコンディションの選手がいる中で、調整も含めて有意義な試合になればと思います。自分たちがよい感触で終わるのがベストですし、結果というよりは内容を求めていきたいです。決めるのは自分たちの力で決める、守る分は自分たちの力で守るというように、攻守共に自分たちの力で良い内容にしていけたらいいですし、相手は3バックで初戦の相手も可変の3バックが予想されるので、仮想として、攻撃守備も自分の立ち位置のところは個人的には確認しておきたいと思います。肩の状態は大丈夫です。試合には復帰しているのであとはコンディションを上げられればいいと思います。これまで飛び級して出た世界大会は自分の実力が追いついていない段階でやっていることが多かったですが、今はどこを相手にしても、そんなに何もできないことはないというレベルまで自分は来られていると思うので、ワールドカップでは自信を持って対等の立場で戦っていけたらと思います。

FP #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
1週間やってなかったのですが、動いていましたし、ボールも蹴っていました。痛みはないですし、膝は問題ありません。気負わずに、自分のやるべきことをやって90分通して貢献できればいいですし、ゲームに対して個人のフィーリングは上げていかないといけないので、チームの出来も個人の出来も、より意識してプレーしたいです。ボランチの関係性はチームにとってすごく大きなものになると思うので、声をかけながらポジショニングも含めて調整していけばいい。2列目の選手がどれだけ多く前向きでチャレンジできる回数を多く作れるかで、勢いも出て、チームもいい方向に行くと思っています。ドイツ戦の前に試合で出られることは個人的にはチャンスでもありますが、まずはチームが勝つこと。プラスして、自分がいいパフォーマンスをすれば、大会を通して自分が試合に出られる時間も増えるだろうし、全ての試合が繋がっていると思っています。

FP #18 浅野拓磨 選手(VfLボーフム/ドイツ)
久しぶりの試合なので、自分がやっていた準備の全てを試合に出すことが一番大事です。ここでまず自分がやれることを全力でやって、いい形でワールドカップに臨めればと思っています。何より結果で日本の勝利に貢献したいと思っているので、それができるようにピッチで100%やるだけです。特に不安も心配もありません。ピッチでやってみないと分からないところはありますが、100%やることと怪我だけは絶対にしないように注意しながら、やれるだけのことをやりたいです。選手同士も良さや特長を分かっていると思うので、チームとしてはこれまでやってきたことをピッチでやるだけです。ゲームでイメージを共有したい。

FP #22 吉田麻也 選手(シャルケ04/ドイツ)
前回大会は大会前最後の試合でチャンスをつかんだ選手たちが本番で躍動しましたし、ただの練習試合ではありません。準備期間が少ない分、各々のチームでやっていたこととは別に、代表のやり方をすり合わせないといけないので、攻守、セットプレーも、準備の確認をしたいです。特に今チームはケガ人が多くて、彼らも試合勘を取り戻さないといけないですし、試合に出ていた選手たちもチームのやり方やレベルも関係もそれぞれ違うので、確認と同時に、ワールドカップに出るチームと戦って準備を頭も心もギアを上げていかないといけません。そういう意味でカナダとやれるのは大きいと思います。(本大会では)守備だけをするのは間違いなく厳しいですし、つなげる選手がそろっています。どこまで現実的にプレーするか、勇気を持ってつないでいくかの理想と現実がすごく大事になってきます。9月の遠征で良かった分、そこでホッとするのではなく、ここでもう一度ギアを上げて、本大会に臨みたい。初戦のドイツはそうしないと戦えない相手だと自覚していますし、その準備のところがすごく大事になります。

ジョン・ハードマン 監督(カナダ代表)
カナダにとって日本戦は重要な試合です。この10年でCONCACAF以外のチームと対戦できる機会は少なく、ウルグアイ戦に続く貴重な機会です。我々の開幕戦へ約一週間というタイミングでもあり、日本の高いクオリティを考えると戦術面、フィジカル面で自分たちの現状をチェックできます。日本のプレースタイルは理解していますし、レベルについても打ち負かすのが大変な相手ですが、この試合を経て自信を得たいですし、この対戦から良いリカバリーを含めて、本大会へ向かいたいと思っています。

国際親善試合

2022年11月17日(木) 17:40キックオフ予定(日本時間 22:40)vs カナダ代表
会場:アラブ首長国連邦/アルマクトゥームスタジアム

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FIFAワールドカップカタール2022

大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間]  vs スペイン代表

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