JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 指導者 > 最新ニュース一覧 > S級コーチ養成講習会2021 最終試験 受講者レポート Vol.15

ニュース

S級コーチ養成講習会2021 最終試験 受講者レポート Vol.15

2021年12月22日

S級コーチ養成講習会2021 最終試験 受講者レポート Vol.15

4月11日からスタートした2021年度S級コーチ養成講習会も、いよいよ最終週を迎えました。
緊急事態宣言発令に伴いオンラインでの講習を余儀なくされた期間もありましたが、限られた時間でコミュニケーションをとり、16名全員が一つのチームとなって最終試験に臨みました。

最終試験

期間:12月6日(月)~12月9日(木)

12月6日(月) 集合 清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP/静岡)
ゲーム(サポートプレーヤー)
12月7日(火) 指導実践
12月8日(水) 指導実践
12月9日(木) 閉講式
個人面談

サポートプレーヤー:明海大学サッカー部

コメント

宮本ともみさん(なでしこジャパン コーチ)
昨年12月にS級コーチ養成講習会トライアルに参加してからあっという間に1年が経ちました。来年度に向けてのトライアルが今週行われるということで、時間の流れの早さに驚いています。
今週、私たちは清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)に集合し最終試験を行いました。緊張感が漂うも、それぞれが今持っている自分の力を出せたのではないかと思います。最終日のクロージングでは補助学生の賜さんが作成してくれた、8ヶ月間の講習会をまとめた映像を全員で鑑賞しこれまでを振り返りました。様々な課題に個人、グループ、受講生全員(チーム)で取り組む中で、色んな気づきや自分とは違った価値観に触れ、今まで自分が積み上げてきたものが揺らいだり、時には壊れたりしました。自分の力の無さや未熟さを痛感しましたが、まだまだ伸び代があると前向きに捉え、8ヶ月間自分や自分のサッカーというものに向き合いながら貴重な時間を過ごすことができました。日本の指導者ライセンスではS級が最上位となりますが、指導者としてやっとスタートラインに立てたような気がしています。これからも学ぶ姿勢を持ち続け日々成長していきたいです。
最終試験の場に全ての受講生を立たせていただけたのは決して当たり前のことではありません。昨年に続きコロナ禍によりオンラインでの講義もありましたが、なるべく実践形式でできるような調整や、感染対策をして安全に学べる環境を作ってくださり、大きな事故や負傷者、感染者が出ることなくカリキュラムをこなすことができました。インストラクターや事務局のスタッフ、補助学生やサポートプレーヤーである明海大学と江戸川大学の選手、講師として貴重なお話をしてくださったみなさま、国内インターンを快く受け入れてくださったクラブの監督をはじめとする関係者のみなさまなど、多くの方々のおかげで貴重な経験を積み、たくさんのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。
今後はこの講習会で学んだことを生かし、サッカーのトレンドや戦術だけでなく、現代社会の様々な移り変わりに目を向け、変化しながら、誰かのコピーではなく自分のオリジナルを大切にして、自分にしかできないサッカーを選手やスタッフと共に作っていきたいと思います。そしてこれまで選手として、指導者として多くの人と出会わせてもらい、また様々な場所で貴重な経験をさせ、成長させてくれた日本のサッカー界に少しでも恩返しができるよう力を尽くしていきたいです。
最後に、この講習会をきっかけに出会うことのできた15人の仲間に感謝の気持ちを伝えたいと思います。講習会が始まる前は知らない人ばかりで不安もありましたが、8ヶ月間共に悩み苦しみながらもサポートをしてくれ、忌憚なく意見を言ってくれたおかげで自分のサッカーの幅が広がり、これまで知らなかった世界を知ることができました。これからも仲間の活躍に刺激を受けながら、自分自身も成長した姿を見せられるよう努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。

吉本岳史さん(高知ユナイテッドSC コーチ)
「歳月人を待たず」
2021年4月11日からスタートしたS級指導者養成講習会の集合当初は、胸に不安と期待を抱いていましたが、あっという間に8ヶ月が経ち12月9日で終了を迎えました。
最終Moduleは試験期間のため、より一層緊張感が増した4日間でした。これまで学んできたことの上積みの確認、変化、発展が問われる試験です。1日24時間という限られた時間の中で、走馬灯のように振返りながら、必死にインプットし、手動(手書き)でアウトプットを繰り返し、振り返ることの大切さを再確認しました。人生も指導も同じで、日々内省をしながら実践し、客観的に自分自身を観察し、仲間からの刺激を受け、新たな自分自身の発見→成長→進化へ繋げていくことが大切であり、それを学ぶことができました。
ワクワクから始まり、講習会が進むに連れてドキドキになり、ドキドキからまたワクワクになり、感情、思考、行動の心と身体のバランスが上手く整理されていない自分を知ることができたのは私自身の宝物です。サッカーの原理原則の大切さ、オリジナリティ、吸収力、プロサッカー選手・プロサッカーチームを牽引していくことに対する覚悟と決断の重要性を毎Moduleで感じ、選手とチームを成長させていくことの難しさ、楽しさ、やりがいを感じながら、「指導者とは」を学ばせていただきました。
多種多様なカリキュラムがあり、サッカー以外のスポーツ分野からの刺激を受け、考えに考え抜いて、考えすぎた8ヶ月でした。ひとつの指導実践をとってみても、インストラクター、受講生の色んな考察やアドバイスを通し、新たな自分と出会えた毎日でもありました。S級ライセンス取得だけではなく、人間力も研磨させていただきました。これが全てであり、全てではないということ。サッカーの奥深さを感じ、面白さを認識し、伝えることの難しさを知ることができた8ヶ月でもありました。1分1秒と刻まれていく時間と同じように、サッカーも日々進化している中で、人としても、指導者としても、学ぶ姿勢とそれを継続・持続できる体力を持ち続け、濃く、深く、広くアンテナを持ちながら、日本サッカーを進化させていく一個人として、サッカーというツールで繋がっている仲間と一緒に盛り上げていきたいと思います。
最後になりましたが、講習会で出会い、お互いを支え合い、切磋琢磨してきた受講生の仲間に感謝を伝えたいです。ありがとうございました。そして、コロナ禍の中でも可能な限り対面での講習を模索・計画し、難しい判断をしながらも、講習会を無事に最後まで行うことにご尽力いただいた沢山の方々に心から感謝をしています。本当にありがとうございました。

  • toto
  • この事業はスポーツ振興くじの助成金を受けて行っています。
関連情報
アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー