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「チャレンジする姿勢で成長できた」橋岡大樹選手(浦和レッズ)インタビュー 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 関東

2020年11月20日

「チャレンジする姿勢で成長できた」橋岡大樹選手(浦和レッズ)インタビュー 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 関東

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 関東は11月22日(日)にリーグ戦が再開します。ここではプレミアリーグ出場経験のある浦和レッズの橋岡大樹選手に、高校時代の思い出や高校生へのエールを送ってもらいました。

○オンライン取材日:2020年11月7日(土)

――橋岡選手のキャリアを振り返るとき、中学3年生で高校生年代の大会であるプリンスリーグ関東にレギュラーとして出て、試合を重ねた経験は外せない価値があると思います。

橋岡 そこは間違いないですね。いろいろと恵まれていました。中学生が高校生のチームに入るのは通常だと大変だと思いますが、僕の場合は兄が浦和レッズユースの3年生だったので、幼いときから知っていたような人たちがチームメイトでいたので馴染みやすかったですし、だいぶ可愛がってもらいました。

――当時のユース監督は現在トップチームを指揮する大槻毅氏でした。

橋岡 大槻さんが僕を評価してくれて抜擢してくれたのは、今思っても本当にありがたかったです。当時の僕自身は中学生のうちにユースでプレーするということはまったくイメージしていなかったですから。上がってからも、周りの目は「まだ中学生だから、できなくて当たり前だよ」という感じだったと思いますけれど、それで逆に燃えましたね。とりあえずガムシャラにやるしかないと思ったし、やってみたら1対1もヘディングも全然負けないなと思ったし、「ユースでやれるじゃん」となりました。そこは僕のサッカー人生にとって本当に自信になった1年でした。

――その後、ユースに昇格してから迎えた高校2年生のときのプリンスリーグ関東は大きな経験になりましたよね。

橋岡 あの代は本当に良い選手が揃っていたし、チームとしてめちゃくちゃ強かった。プリンスリーグでも全然負けなかったですし、最後のプレミアリーグ参入プレーオフでもみんな必死に戦って、最後に長崎総合科学大学附属高校に1-0で勝てたときは本当にうれしくて、一個上の先輩たちと一緒に喜び合えて最高でしたね。

――昇格を果たして、3年生ではプレミアリーグで戦います。

橋岡 僕はキャプテンとしてやらせてもらいましたが、正直に言ってうまくいきませんでしたね……。結果は出なかった。プレミアリーグを初めて経験する難しさもありましたが、個々の力としては僕たちの代のほうがあるくらいだったと思うんですよ。ただ、チームとしての完成度は前年に比べて差がありました。

――勝てない中で試合を繰り返すというのも、リーグ戦ならではの経験ですよね。

橋岡 勝てない中で「どうしたら勝てるんだろう?」と悩みながら試合も練習もしていましたし、確かに大きな経験でした。苦しかったですけれど、中学3年生でユースに上がっていたこともあって、自分が引っ張っていく立場になるのは初めてだったので、今にして思えば「俺がやらないと」と責任感強くやり過ぎていたとも思いますし、そんなに気負わなくて良かったですよね。

――リーグ戦の中で個人を高めるという意識はどうでした?

橋岡 このときはセンターバックをやっていて、自分の苦手な部分を克服して、ストロングを伸ばしていこうと思っていました。

――高校2年生のときですが、大槻監督が最終ラインからつなごうとしてミスをした橋岡選手について、「あそこでは絶対にミスしてはいけないから厳しく言うけれど、でもそれでも自分の苦手なプレーに挑戦して、克服しようとチャレンジしていく姿勢が橋岡の素晴らしさなんですよ」と話していたのが印象に残っています。

橋岡 その話、ちょっとグッと来ました……。ものすごく重要なことですよね。成長したかったら苦手なプレーにもトライしていかなければいけないですし、やれることだけやってればいいというわけにはいかない。当時は特に考えるでもなく自然に「苦手なことでもチャレンジしていくぞ」と思ってやっていました。プロの世界に来ると、考えることが多くなって、いろいろな声も聞こえてきますし、そうなると「ミスしないようにプレーしよう」「苦手なことにトライするのはやめておこう」となってきちゃうけれど、やっぱりそうじゃないですよね。大槻さんも、僕のそういうことを評価してくれてたんだよなと改めて思いました。

――どうしても「ミスしたら怒られる」と萎縮してしまうのは、高校生でもありがちだと思います。

橋岡 間違いなくそうですし、そこをチャレンジしていく姿勢にしたからこそ、自分のサッカー人生でユースの3年間が一番伸びたと思える成長ができたと思います。やっぱりそのときの姿勢を忘れちゃダメですよね。僕も今回自分で話しながら、高校時代を思い出して、改めてチャレンジしていこうという気持ちになりました。

――コロナ禍の中で難しいシーズンになりましたが、最後に今の高校生たちにメッセージをお願いします。

橋岡 本当に今年の高校3年生は難しい年だったと思いますし、落ち込むこともきっとあったと思うんです。進路のところでも、大会がどんどんなくなってしまって、「観てもらえない」というのは絶対つらかったと思いますし、本当にしんどい経験をしただろうなと思います。ただ、今の高校3年生にしかできない経験をしたとも言えるし、それがこれから良いほうに働くこともきっとあります。コロナのことは選手個人の力では変えようがないですが、こういうときだからこそ得られたものも絶対にあると思うので、ポジティブに進んでいってほしいと思います。

大会期間:2020年9月5日(土)~2020年12月13日(日)

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