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SAMURAI BLUE森保監督、本大会を睨んで「少しでも内容の濃い試合を」

2022年09月27日

SAMURAI BLUE森保監督、本大会を睨んで「少しでも内容の濃い試合を」

FIFAワールドカップカタール2022を控えてドイツに遠征中のSAMURAI BLUE(日本代表)は9月26日(月)、キリンチャレンジカップ2022第2戦のエクアドル代表との試合を翌日に控えて試合会場のデュッセルドルフ・アレーナで公式練習に臨み、森保一監督は「非常に重要な一戦。勝利を目指し、少しでも内容を濃くして戦いたい」と抱負を述べました。

エクアドル戦は11月に開幕するFIFAワールドカップカタール2022の代表メンバー決定前の最後の試合で、メンバーの絞り込みと同時に本大会を睨んでチームの上積みを図り、現状をチェックする重要な機会です。

公式会見に臨んだ森保監督は、勝利した23日のアメリカ代表戦の先発を総入れ替えする意向を表明。多くの選手に出場機会を与えることで、チームの選手層に厚みを加え、チーム力アップを図るという姿勢をこの試合でも示しています。

「過去6大会と同じことをやっても勝てると思わない。誰と組んでもチームの勝利に機能して戦えることは勝つために必要」と話し、16強の壁を破るという本大会での目標を見据えての試みだと述べています。

谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)は、「個々の存在感を示すことをしっかり求めつつ、本大会を見据えた大事な試合なので、チームとしてやるべきことや積み上げていく作業を意識してやっていかないとならない」と話しています。

4年前のロシア大会も経験している原口元気選手(1.FCウニオン・ベルリン)は「自分たちがどうするかというのを結構はっきりと理解しつつある」と語り、南野拓実選手(ASモナコ)もアメリカ戦のパフォーマンスを見て「チームとしていい状態になりつつあるのではないかと思う」と、それぞれここまでのチームの積み上げや共通理解の向上に手ごたえを感じている様子です。

対戦相手のエクアドルはCONMEBOL南米予選をブラジル、アルゼンチン、ウルグアイに次ぐ4位で突破。ブラジルやアルゼンチンにホームでは引き分ける強さを備えています。本大会でカタール、オランダ、セネガルとの対戦予定で、今月23日の強化試合ではサウジアラビアと0-0で引き分けました。

遠征メンバー27人中13人が欧州でプレー。DFピエロ・インカピエ選手(バイヤー・レバークーゼン)や三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)で同僚の若手、DFペルビス・エストゥピニャン選手、MFモイセス・カイセド選手、MFジェレミー・サルミエント選手(フェネルバフチェ)らを擁し、要所をFWエンネル・バレンシア選手、GKアレクサンデル・ドミンゲス選手(LDUキト)らベテランが固めています。

FIFAランキングは日本の24位に対して44位。日本との対戦成績は日本の2勝1分です。

SAMURAI BLUEの選手たちはこの日午後、試合会場で公式練習に臨み、冒頭15分以外を非公開にしてプレーの最終確認を行いました。

報道陣に公開された部分では、ランニングやストレッチ、体幹などに取り組み、フィールドプレーヤーはその後ボール回しを実施。GK陣は2対1で近い距離から左右交互に出されるボールやハイボールをキャッチングする動きを繰り返していました。

南野選手は、「どういう攻撃をしていくか、イメージしている。チームに貢献できるように、結果を出したい」と静かな口調ながら強い意気込みを示しています。

試合は27日(火)現地時間13:55(日本時間20:55)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
ワールドカップへ向けて非常に重要な一戦です。目の前の試合で勝利を目指しつつ本大会向けて戦い方をより整理できるように、いい準備をして臨みたいと思います。チームの立ち上げからこれまで多くの選手を見ながらチームづくりをしてきました。選手たちも毎試合生き残りをかけて戦ってきて、この活動の期間中も、練習でもホテルでもチームのことを考えて言動してくれています。明日はアメリカ戦から先発全員を入れ替えて臨むつもりですが、選手には自分のプレーを100%出してチームのために戦ってほしい。
ワールドカップのグループステージ3試合を考えて、初戦のプレッシャーや相手の力を踏まえると、想像以上の大きなエネルギーを使いますし、普段以上の試合をしないと勝点を掴めません。2チーム分の戦力を持って疲弊した選手を6月シリーズのように入れ替えても勝っていけるようにしておかないと、目標としている16強の壁を破って8強へ行くことはできないと考えています。誰と組んでもチームの勝利に機能することは勝つために必要なトライです。過去6大会と同じことをやっても勝てると思わないので、考えて準備しなければならないですし、私もチームも覚悟を持ってやらなければいけないと思っています。チームの機能性を落とすことなく戦える選手層はあると思っています。

GK #1 川島永嗣 選手(RCストラスブール/フランス)
チームには、自主性がより出てきたかなという印象です。若い選手も各々のチームで試合に出たり結果を出す中で自信もついてきていると思いますし、代表チームでやっている時間も長くなっているので、それぞれが自主性をもってピッチの上でも私生活でもそういう部分を出せていると思います。チームとしてはかなりいいグループだと思います。今からまとまる必要はないですが、今回は大会直前の準備期間が短い分、本番に入ったときに一人ひとりがそれぞれの立場でいろんなことをやっていかないといけないですし、一人ひとりがこのチームにとって重要な存在だと認識することが大切だと思います。大会メンバーに入れるかどうかというサバイバルもあって、みんな内に秘めているものがあると思いますが、いい意味でグループとしてまとまっているし、ワールドカップへ向かっていく集団になっていると感じます。

DF #3 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
先発メンバーを変えることでチャンスが回ってくる選手はたくさんいると思いますし、そのチャンスをみんなで生かしたいです。個々の存在感を示すのが必要な試合になってくると思うので、そこは個人個人でしっかり求めつつ、本大会を見据えた大事な試合なので、チームとしてやるべきことや積み上げていく作業を十分意識してやっていかないといけません。そこは両方を求めながらやっていきたいです。どう守るのか、どうボールを奪いに行くのかというところは、よりしっかりとコミュニケーションを取りながらやれていますし、そこを意識してやるのが僕の大きな仕事の一つだと思っています。声かけ等を含めて引っ張っていきたいですし、自分の良さのビルドアップもどんどんやれるのではないかと思うので、そういうところも意識したいと思います。

MF/FW #8 原口元気 選手(1.FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
エクアドルはワールドカップに出る力のある国なので、いい対戦相手だと思います。準備では明日の試合だけでなく、ワールドカップへ向けてという部分もあるので、いままで以上に時間かけているところもあると思いますが、今回の合宿だけでなく、これまで積み上げてきたものもあるので、結構はっきりと自分たちがどうするかというのを理解しつつあります。それを明日の試合で表現することも大事だと思いますし、本大会の相手への準備と共通しているところはかなりあります。チームは4年前の大会と似たような雰囲気になってきていると感じますし、かなり詰めるところを詰めて来ていて、それはアメリカ戦でもパフォーマンスに表れていたと思います。今回2戦目で、さらに良いものを出せるようにしたいです。

MF/FW #10 南野拓実 選手(ASモナコ/フランス)
アメリカ戦は出ていた選手がいいプレーしていましたし、チャンスを多く作って、チームとしていい状態になりつつあるのではないかと感じました。ただ、今回の相手とワールドカップ本戦の相手は違うので、守備の形をやっていかなくてはならないというのは個人的に感じています。もし自分がプレーするなら、そういうところも意識してやりたいと思っています。個人的には前回のワールドカップもその前も行けなくて悔しかったですし、ワールドカップへの思いは強いものがあります。この4年間このチームでプレーしてアジア予選を突破してきたという部分もありますが、今言えるのはここまで。いまは明日に集中してチームが勝つために頑張るだけだと思っています。

グスタボ・アルファロ エクアドル代表監督
ワールドカップへの準備はまだやることはありますが、ここまでのところ満足しています。開幕戦を睨んでベストな準備をしたいですし、その点で今回のような親善試合で自分たちに何が必要かを見つけたいと考えています。明日の日本戦は選手たちにとっては本大会メンバー決定前の最後の試合ですが、先日のサウジアラビア戦から、戦術的な理由と怪我人が出たことで先発を何人か変えることになります。サウジアラビア戦では無得点で、要因は我々の決定力とサウジアラビアが良かったことがあります。決定力についてはエクアドルだけの問題ではなく、それぞれ何か足りないものがあります。我々は南米予選では得点も上げて良い試合をしてきました。細かな部分を修正して本大会を迎えたいと思っています。

2022年9月27日(火) 13:55キックオフ予定(日本時間 20:55)vs エクアドル代表
会場:デュッセルドルフ(ドイツ)/デュッセルドルフ・アレーナ
大会情報はこちら

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