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チェンジメーカー 第6回 徳島ヴォルティス

2011年11月24日

チェンジメーカー 第6回 徳島ヴォルティス

Profile

新田 広一郎 / NITTA Koichiro さん
徳島ヴォルティス株式会社代表取締役社長 
2010年度SMCサテライト講座(徳島)修了

福島 義史 / FUKUSHIMA Yoshihito さん
事業部部長
2010年度SMCサテライト講座(徳島)修了

平岩 裕治 / HIRAIWA Yuji さん
事業部ホームタウン担当(ボールくん)
2010年度SMCサテライト講座(徳島)修了

これまでサテライト講座は都道府県協会単位で開催してきましたが、昨年10月~12月、試験的に単独のJリーグクラブ、徳島ヴォルティスの社内研修として開催しました。新田社長以下フロントスタッフ全員が受講しました。

その1 共有できるようになった

坂口:では、よろしくお願いします。

福島:よろしくお願いします。

平岩:よろしくお願いします。

坂口:一年くらい前のことなので、思い出しながら・・・笑
徳島ヴォルティスの社内研修として、SMCサテライト講座を開催しました。新田社長以下、フロントスタッフ全員で受講してくれて・・・
みなさんがいつもお仕事しているそのままのオフィスでの研修は、なかなかユニークでした。笑
受講した感想とか、受けていたときの気持ちだとか、受け終わったあと、どうなったか、お聞かせください。
では、福島さんからお願いします。

福島:頭の中がすごく整理されたなって強く感じました。ロードマップも、マインドマップもそうですけど、いろんなフレームに当てはめていくことで、自分の中でなかなか整理できなかったことが、ひとつひとつ整理されたと、感じました。

坂口:受け終わってどんな感じでした?

福島:受講中も感じてたんですけど、自分の中で、すごくいいものをみんなで共有している充実感みたいなのがあったので。これは忘れてはいけないなって。終わったらすぐ忘れることが多いんですが。笑
自分の中にしっかり整理できたものを構築できて、すぐに仕事に活かせることが多かったんです。まず、実践してみようと思って、終わったあとにもう一度整理をして(講座をまとめた資料を見せてくれながら)僕が今いる事業部でも、アイデア出しのときとか、結構マインドマップ使ったりしました。

坂口:そうですか。うれしいですね。

福島:あと、平岩とは一緒に仕事して、もう7年になるんですけど、どこで何がどうなってその考えに至ったということが、お互いなかなか共有できなかったんですね。それが、この考えは、ここを通って、こういう発想で、ここから来た、っていうことが共有できるようになったので、すごい!
これはうれしいなと思いました。それはSMC終わったあとも続いていて、二人でよくそう話していました。

坂口:うれしいですね。じゃあ、平岩さん、いかがですか?

平岩:僕も一番はコミュニケーションの部分ですね。日頃、会社の人が集まって、何か話しするときって、会社の将来とか、自分の将来とか、そうプラスの話しばかりにはならないので、みんながいいイメージを持てないじゃないですか。

みんなの5年後、10年後の細かいところまで話しを聞けたりとか、その人の今まで知らなかった一面というか、こんなことを考えてるんだなっていうのが分かったので、よりコミュニケーションが取れるようになりました。

最初は、難しそうだな、何をやるんだろうなって気持ちがありましたが、講座中は、アイデアをばーっと書き出すワークなんかは、ずっと楽しみながらプランを考えられました。

自分はどうしなきゃいけないとか、どういうビジョンを持って取り組まなきゃいけないとか、環境分析するときとか、多くのアイデアをばーっと出して、そこから何かをチョイスしていくって手法は、SMCのあともとても役に立っています。

坂口:平岩さんが、一番楽しんでる感じでしたよね。

平岩:ああいう楽しい雰囲気で仕事したいなってずっと思っていました。コミュニケーションは取りたいんですけど、そこまで話してると仕事なのか、遊びなのか分からなくなってきちゃうので、ああいう時間はほんとに大切だなって思いましたね。

きっとあの時期(シーズン終了直後)だからこそですね。シーズン途中だと、ここまでやってきた仕事を途中からどうするの?って話しになるので、あのタイミング、年度終わりで、来年こうしようっていう話し合いは、毎年やってもいいのかなって思いました。

福島:社長と取締役が一緒に受けたことも大きいなって思いますね。僕らが受講して、役員が見てるだけだったら、全然違う雰囲気だったろうなって。立場が上の人が、自分の意見を率直に出してくれる中で、みんなも普段の仕事上はなかなか言えない自分の考えを言ってくれるんで、意見交換がとても多くできました。

坂口:そうですね。トップがああやって加わってくれて、本当にフラットではないけど、いわゆる普通の業務ではないので、日常の上下関係はある程度取り払った中でできたと思います。新田社長が一受講者として参加してくれたことは、僕も助かりましたし、結果としてすごくよかった。
では、受講後役立っていることとか、活かされてることとか、ありますか?
福島さんからお願いします。

福島:そうですね。今話したこと以外では、ビジョンのところですね。ビジョンって聞くと、すごく構えるというか。あなたのビジョンなんですかって訊かれても、パッと答えられない状態でした。受講してすごく整理された部分です。

ビジョンは自分の思いそのもので、こうなりたい、そのために何をするの、ってことを具体的にワークで掘り下げることで理解できるようになりました。そこに向かっていく自分の思いがないと、自分が動けないので、自分の思いや気持ちをすごく大切にするようになりました。

坂口:(うん、うん。)

福島:明日のホームゲームは、(クラブハウスのある徳島スポーツビレッジの)隣(の公園)で、大きな音楽イベントがあります。やる時間も同じ。強力な競合で、脅威です。1か月か1ヵ月半前くらいから、この試合はこうって、SWOTで環境分析して準備しました。

以前は、こういう形で考えましょうってイメージがなかったのが、説明をそんなに多くしなくても、短い時間で対策をみんなで共有できるっていうのは、すごい。
SMCでやったことが、みんな、実務に落ちてると思うんですよね。

「2010年12月撮影 講座の様子@徳島スポーツビレッジ」

坂口:お互いに同じことばで話せるのは、いいことですよね。

福島:環境分析はよくやってますね。(試合の)1か月前に考えた環境と、直近で現れてくる環境があるんで、環境分析を使って対策を考えたり。かなり活かせてると思いますね。マインドマップもよく使います。

坂口:平岩さんどうですか?

平岩:僕は何かを考えて行き詰ったときに、もう少し広げて考え直してみるようになりました。目標に対して、今、何ができるかなとか、何をしたいのかな、ってことは、以前よりはだいぶ考えられるようになったんじゃないかと。

坂口:お互い見ていてどうですか?

福島:すごく変ったと思いますね。実は年齢一緒なんですけど、立場が上下あるんで、それまでなかなか意見を言ってくれなかった。僕にも悪いところがあって、話しにくい雰囲気があったんだなって思います。

SMC以降、結構言ってくれるようになりましたね。自分はこう思ってたからこうした、みたいな、事後でのコミュニケーションだったのが、初めにすり合わせて、納得してからできるようになりました。

お互いに初めに意見を言えるようになったのは、自分が自分の思いを整理して伝えられるようになったから。こう考えたから、その時の判断はこうだったっていうのがはっきり言えるようになったのかな、と。

あとは、彼からアイデアが豊富に出てくるようになりました。考えててストップしたら次の枝に行きましょうって。また止まったら、また次の枝に行きましょうって。頭の中にマインドマップがイメージされているのがお互いにわかるようになりました。いいアイデアがよく出てきますよ。

その2 地域に僕らは何ができるんだろう

坂口:最後の質問ですけど。おふたりがヴォルティスで、今後どうしていきたいかお話しいただけますか?

平岩:さんからどうですか?

平岩:僕は、徳島ヴォルティスの仕事をしていて一番うれしい瞬間は、お客さんの笑顔。
特に、サッカーをやってない人と一緒にサッカーしたりからだを動かして、その人たちの笑顔を見れたときが一番うれしいです。

サッカーの普及の現場で、小さな子どもからお年寄りまで、サッカーすることとか、からだを動かすことが楽しいんだよってことを伝えながら、一緒に遊んで、一緒に笑顔になって、どんどん明るくなっていってほしいなと。最終的には、スタジアムに来てほしいですが。

徳島の商店街も、まだまだ一緒に盛り上げられていないなと。
今もちょっとずつ活動していますけど、ああいうところに、僕らは何ができるんだろうと。一緒に考えていけるような立場でい続けたいって思います。

坂口:ありがとうございます。

福島:さんいかがですか?

福島:まず、短期的には・・・
去年、SMC受けているときに、「J1昇格を目指して・・・」ってことばがみんなから多く出ました。実際、1年後の今、昇格争いをしています。地域を元気にするのが徳島ヴォルティスの理念ですので、そんな存在にちょっとずつ近づいてきたかなって実感しています。
今後もよりスピード感を増した形で、いろんな方に関わっていただきながら地域を盛り上げられたらいいなと思っています。

長期的には、自分自身についていうと、より大きくなりたい、成長したいって思っています。
今は徳島の中で仕事してますけど、日本から徳島という地域を見たら、どのようにしたら徳島の良さがより出るのかとか、世界から見た日本や徳島とかって視点ももっと勉強しないといけないなって、考えています。

経験が一番大事だと思いますね。人との出会いもそうですし、いろんなことを見たり、感じる経験を多くできることで、いい発想が生まれると思います。知らないと生まれないことも多いかなと。まあ、知らないからいい発想が生まれることもあるのでしょうが。笑
とにかく、より多く経験を積みたいです。チャンスがあれば、迷わず前に進みたいなって思います。

坂口:今年、上がれるといいですね。

福島:ホントですね。

坂口:期待してます。

福島:去年のSMCのときには、5年後とか、3年後とかに「J1昇格!」って、みんなそれぞれ違う目標設定をしてました。けど、1年後にこうなっているのが、はい、すごいなと思いますね。

坂口:ですね。昇格できたら、次はスタジアムですね。

福島:そうですね。スタジアムをどうしていくかってことは課題ですね。
今やってる活動も(鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムの立地が)少し遠いところでやってる感が徳島県内でもあるんで。どう、街の中心といっしょに盛り上げていけるかっていうのが課題のひとつでもあります。

平岩:もさっき言ってましたけど、活性化とか、徳島を元気に、っていう合言葉で、景気が悪い中で、スポーツの力を地域にどうやって活かせるかっていうのが、これからやるべき仕事と考えてい
ます。

坂口:どうもありがとうございました。

その3 ひとりひとりが成長しないとクラブが成長できない

坂口:では、よろしくお願いします。

新田:お願いします。

坂口:SMC開催にあたって、もともと、どんなことを狙いとしていましたか?

新田:最初の狙いですか。そもそもの狙いとしては、みんなで共通のテーマで話をする機会も大事だし、スタッフのインセンティブとしてトレーニング機会の提供をしたいと考えました。
本来、学ぶことは与えられるものではないかもしれないけど、スタッフのモチベーション上げるってことを考えると、ひとりひとりの成長の機会をなるべく作りたいし、成長してもらわないとクラブが成長できない。

今までは、みんな、それぞれの知識や経験で仕事をしてきたけど、この取り組みで、それを体系立てて整理できたらいいなとも思ってました。

坂口:実際やってみた感じはどうでしたか?

新田:受講内容がどれだけ腑に落ちて、身に付いたかっていうのは、まあ一回やっただけじゃなかなか難しい面もあるけども、そういう見方もあるんだ、とか、こういうやり方があるんだって、ちょっとした気づきとか、今後、自分でより深く勉強してみようっていうきっかけにはなったと思います。それはそれでよかったんかなと。

あと、その副産物として、みんなで、もう一回共通の目標とかベクトルを合わせるということもできたかな。同じ時間を共有できたので。


坂口:新田社長が、例えばビジョンをスタッフと話す機会って、これまで結構あったんですか?

新田:基本的に年に1回くらいは、クラブはこう考えていて、この先こうやっていきたいってことを、みんなに伝えていくようにしているし、それを文章化して、シェアするようなこともやってます。

坂口:今回の機会は、どうでしたか?

新田:対象とした期間が長かったよね。

坂口:そうですね。

新田:通常は、この1年って話だよね。話しても、中期的な話、プラス少し先の話までなので、今回、初めてした話も多かったかな。
僕がする話は具体的な計画なんで。計画プラスアルファのところも伝えることもあるけど、ああいうふうに掘り下げて話をする機会は、なかった。

でも、なるべくビジョンを提示してみんなで夢を持ちながら仕事をしたいなとは思っています。
そうしてるつもりなんだけど。

坂口:受講は約1年前だったんだけど、今どうですか?
なんか変わりましたか?
スタッフもチームも含めて。

新田:正直、これをやったことで劇的に変わったかどうかは分からない。
分からないところもあるけども、SMCをやって、今年は(組織横断的な)プロジェクトチームをいくつか作って、各試合(ホームゲームの運営)を担当してもらっている。勉強したことを活かして、実際のフィールドワークとして実践しています。

そういう意味では、みんなが、お客さんのためにとか、クラブのためにとか、ということを具体的に考えてアクションを起こすようになってきてるんじゃないかな。学んだものを活かしていく場っていう感じ。

坂口:それはさっき、おふたり(福島さん、平岩さん)も話してくれて、そこはうまく流れてるっていう感触を彼らも持っているみたいです。

新田:去年、SMCを受ける前に、3つのテーマで、部門横串の3つのプロジェクトチームを作って、いろんなことを考えて、コミュニケーションしながら、改善策を出していくってのをやったのよ。

で、今年、シーズン迎えるにあたって、もう1つステップアップしていくアクションとして、実際にホームゲームを担当させようってことでやりました。
去年いろんなことをやってみた経験と、SMCを活かして、今年はホームゲームでいい商品を作るというアクションにつながってきています。

坂口:その話、すごく面白い。これぐらいの(小さい)規模の組織だと、スパスパっと縦割りになっちゃうと、それによる非効率もいっぱい起きますよね。
で、部門を越えて、チーム作ってっていうのは、面白い。

新田:組織は小さくても、責任範囲を明確にすればするほど、お互いの仕事を気にしなくなってくるんだよね。

うちのクラブも、ちょっとずつ人が増えて、規模がちょっとずつ大きくなってきてる。機会を作らないと、他人の仕事に我関せずみたいなことが起きるんで。
それはそれで、今は今で、また課題もあるんやけどね。

坂口:今の課題は何ですか?

新田:今の課題は、結局、横串にしたプロジェクトチームごとには動くけど、それを、クラブ全体に波及させていくために、彼らがどうマネジメントするかとか、どうリーダーシップを取るかっていうところが、もう一歩ステップアップするための課題。プロジェクトチームの中では一生懸命やるけど、それを他のチーム、他のメンバー・・・

坂口:全員を巻き込んでいく。

新田:そうそうそう。それは結局、外部のお客さんとか、取引先とか、いろんな人を巻き込んでいくっていうのと同じことなんだよね。そういうことを、次のステップとして思ってくれたら、クラブはまた良くなるなって感じ。

今年は、お客さんの数とか、ファンクラブ会員数とか、スタッフみんなにいろいろ考えてやってもらっていることが、一個一個、ちょっとずつ成果出てきてると思うのよ。実際、数字上はね、増えてるんだけど、天候がすごく厳しい。ホームゲームが三分の一以上は雨降ってるんで、大変なんですよ。

震災の影響で、週中(水曜日)にゲームが入ってきてるのも、すごく集客に影響与えてます。そういう厳しい中だけど、ザクっとみれば、(1試合の観客数が対前年比で)1,000人くらいは上乗せになってきてるのね。それはほんとに、みんなの努力の成果かな。

このゲームで何人集客をしよう、チケットはどれぐらい売り上げよう、そこからの逆算で何していこうって、積み上げていってっていう話をみんなやってきてるんでね。
まさに、学んだことを実践しています。

結果として、チケット収入も増えてきてるので、成果は上がってると思いますね。

その4 おらが街のクラブに

坂口:今後について。
短期のところでもいいし、多少中長期も含めて、今後どうしていきたいとか、どうなりたいとかってところを話してもらえますか?

新田:まず、徳島っていう街をホームタウンとしているクラブとして、地域の活性化のために、何ができるかってことが一番だと思うのね。
そういう意味で行くと、県民のみなさんにとってヴォルティスは、まだまだ、おらが街のクラブにはなっていないと思うんです。

そういう状況をいかにつくるか。その評価となるのは、やっぱりスタジアムに足を運んでいただけるお客様の数。それははっきりした指標の一つ。それをあげていくこと。
市場として県民79万人という母数の中で、たくさんのお客様を集めることは難しいことだけど、それが集められれば集められるほど、ビジョンにつながっていくと思う。

徳島でできれば、他の地方クラブ、地方の街への好影響も出ると思う。地方のクラブでもやれる実績を作りたいなと思ってます。
Jリーグでもどちらかというと、都市部のチームが上位にいるって感じになってるけども、地方のクラブでもやれる、というモデルになれればいいと思います。

今後、近い将来、ある程度の規模の地方都市だったら、そっちの方が都市部より魅力があるんじゃないかなって、僕は思ってるんだけど。わからないけどね。笑

今は、実際にある程度マーケットが大きくないと、スポンサーやいろんなものが付いてこないのも現実。だから、自分たちの価値を(県内だけでなく)どう日本全体に波及させていくか。徳島って街のクラブが、全国に発信したり、それこそアジアで活躍するとか、だんだんステージを上げて発信できるようになれればいいと思うけど。

まあ、それもベースとなる徳島っていう街で、みなさんにおらが街のクラブって思ってもらえるようにしていくことが、まずは、一番大事かな。

あとは、やっぱり、このクラブに関わる「人」。スタッフも選手もそう、今もいろんな人がいるけど、さらにいろいろな人材が集まってくるクラブにね。
そして、チームを強化したり、より地域に貢献するために必要な「お金」。
だから、人も、お金も集まってくるクラブになりたい。魅力あるってことは、求心力になる。

坂口:今シーズン、いい結果が出るといいね。

新田:シーズンの結果っていうのは、一生懸命やっていい結果が出れば、ほんとに素晴らしいこと。いい結果を出すために頑張っていく過程というか、クラブはずっと続いていくんで、今年で終わりでもないし。何年もこの先続いていくので、目標を設定してそこに向かって努力していく過程が大事。

でも、ステージを上げると違うものが見えてくるし、足りないものも見えてくる。クラブが、より成長していくためには、ステージを上げていくことはすごく大事なこと。結局は、お客さんにより満足してもらうため。よりいい商品を提供していくために僕らは成長していかなければいけないなって思ってるけどね。

坂口:試合が商品。

新田:スタジアムね。試合は、大きな要素だけど、スタジアム全体が商品。試合の勝敗は、コントロールできないじゃないですか。だけど、スタジアムに来て、その雰囲気やイベントを楽しんでいただいて、また行きたいなって思ってもらえるか。試合以外のことでも、できることはある、と思っています。

坂口:勝っても負けても楽しんでもらえるっていうのが一番理想ですね。

新田:やっぱり一番は勝利やけどね。笑勝利に勝る、お客さんへのサービスはないけども、そこは難しい。ずっーと勝ってるのも面白くないかもしれない。勝ったり負けたり、感情が動くからより思いが入ってくる。

坂口:悔しいって思いも大事ですからね。

新田:そうそうそう。スポーツは喜怒哀楽をすごく感じられるものなので、我々はそういうものを提供できる、提供してるって、思っています。喜びの割合が、多くなればなるほどいいと思いますが。

坂口:そうですね。今日はありがとうございました。

新田:はい。ありがとうございました。

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