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JFAインターナショナルコーチングコース2018にアジア各地から35名が参加
2018年05月23日
国際交流基金アジアセンタ-との共催事業として、JFAインターナショナルコーチングコース 2018を、5月14日(月)から20日(日)にかけて大阪府のJ-GREEN堺で開催しました。
アジアの指導者のレベル向上を目的とした本コースは今年で10度目の開催。今回は指導者養成に特化し、アジアの19の国と地域から技術委員長や指導者養成の責任者を中心に、総勢35名が集まりました。
コースでは講義やディスカッション、グループワークのほか、ピッチ上での実技やJリーグの試合分析、セレッソ大阪への訪問などを行いました。また、自国の指導者養成の取り組みについて各受講者から発表してもらうことにより、多方向の情報共有を図りました。
本事業は国際交流基金アジアセンターの支援を受け、ASEANを含むアジア各国を対象とした文化交流事業のひとつとして実現しました。国際交流基金アジアセンターでは、「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」をキーワードに掲げ、日本とアジア各国との文化交流の機会を創出する事業を実施しています。
インストラクターコメント
小野剛 JFAインストラクター
2006年から始まったこのコースは、アジアへの貢献とアジアの指導者のレベルアップ、アジアのサッカーファミリーとしてのネットワークづくり、日本人指導者たちの国際的な感覚と資質の向上を目的とし、当初は日本のC級ライセンスのカリキュラムを中心にスタートしました。その後、アジア各国で次世代を担うリーダーたちに来てもらえるよう、日本のユース育成、指導者養成、グラスルーツなどの取り組みを紹介しながら、ともにアジアの発展を考えていく内容へと舵を切り、さらに2015年以降は、ユース育成、GKコーチング、女子サッカーといった特定のトピックを設定し、その分野で中心となって活躍している人材を招くことで、より高いレベルでの情報交換、ディスカッションが行えるよう発展してきました。
指導者養成をメイントピックとした今回も、アジアの19の協会から計35名の参加と予想を上回る人数で、アジアにおける本コースへの期待度の高さを感じました。世界全体の指導者養成の流れから入り、日本における指導者養成体制の紹介と、テクニカルハウスをハブにした代表チーム、ユース育成、指導者養成の三位一体の強化策構築といった日本の試みを紹介しました。その後はこちらからの情報提供だけでなく、グループワークとしてゲーム分析、さらにアジアのSWOT分析、それに基づいたアジア全体の発展プランと、参加型で進めていきました。技術委員長や指導者養成ダイレクターとして第一線で活躍している参加者が多かったため、それぞれのグループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションは非常にレベルが高く、意識の高さを見せてくれたのが印象的でした。
「今までワールドカップを掲げた国はたった8ヶ国、2つの大陸しかありません。3番目には必ず我々アジアが!そしてその時にはみんなの成功として喜びを分かち合おう」と確認し合いました。コースの中で培った絆、ネットワークは今後のアジア全体のレベルアップに大きな力を発揮してくれると確信できるもので、非常に感動的な一週間となりました。
最後に、本コース開催にあたり、クラブ訪問でご協力いただいたセレッソ大阪、コース全体をサポートいただいた国際交流基金アジアセンター、J-GREEN堺の皆様、そして陰で支えてくださった全ての方に心より感謝しています。
参加者コメント
Yahya Al-Ayafi 指導者養成ダイレクター(サウジアラビア)
とても興味深く有益なコースで感銘を受けました。内容が非常に濃く、40年前からの日本サッカーの知識を共有できたことも素晴らしかったです。進め方もプロフェッショナルで、このような一大イベントの運営方法を学べたのはとても良い経験になりました。参加したのは、アイデアや考えを共有し、日本やアジアの参加国から学ぶと同時に、多くの国々とともに新たな境地を拓くためです。貴重な機会を作ってくれたJFAのおかげで、今回いくつかのアイデアを得ることができました。自国に持ち帰って、サッカー発展のために役立てていきます。
Ross Awa GKコーチディベロップメントオフィサー(グアム)
本コースの内容は、すべてのサッカー協会が指導者養成で取り組んでいるものと直結したものでした。膨大な情報を与えてくれただけでなく、アジアサッカーの観点でギャップを埋める必要があるサッカー協会に新たな機会を与えてもくれました。グアムの指導者養成部門は比較的新しく、我々の指導者向上には新しい知識が必要なので、個人的にこのコースは大いに役立ちました。私は日本が大好きで日本に来るのはいつも嬉しく、日本の文化も気に入っています。本当に素晴らしいです。アジアのサッカー向上のためにJFAがしてくれていることに心より感謝します。
Seyed Mirshad Majedi 指導者養成ダイレクター(イラン)
二ヶ月ほど日本に滞在していたこともあり、JFAや今回のコースから多くのことを学んでイランのサッカー向上に役立てることができるのではないかと思って参加しました。サッカーの向上を望んでいる国があれば、今回やったように、他の国と交流し共有すべきだと思います。 他国のやり方をそのまま流用することはできませんが、大事な情報を得て、それを自分たちの国で効果的に機能するような形で採り入れることは可能です。日本のすべてが気に入り、この素晴らしいコースにも大変満足しています。日本の多大なる協力、サポート、取り組みに本当に感謝しています。
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