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エリートプログラムU-14、4日間の活動を終える
2021年07月22日
7月18日(日)から福島県のJヴィレッジで活動していたエリートプログラム U-14トレーニングキャンプが21日(水)、4日間のキャンプを終えました。
20日の午後にはグループディスカッションを行い、活発なコミュニケーションを取りながら、それぞれの持つストロングポイントなどを整理して、改めてサッカーの原理原則、自分の課題などを共有しました。最終日に行われた紅白戦では、それぞれのストロングポイントを最大限発揮しようと、選手たちは自分の良さをチームメイトに積極的に伝え、試合の中でも徐々にチームとして修正を行い、トレーニングで確認したことをプレーで表現しました。
オフ・ザ・ピッチでは毎晩のミーティングで担当スタッフからメディカル面、フィジカル面、メンタル面やサッカーの基本戦術などのレクチャーがあり、色々な生の声を聴くことで、選手たちが多方面から大きな刺激を受けている様子が見られました。コーチ陣に対しても選手から積極的に質問をするなど、活動に意欲的に取り組んでいました。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチともに、様々な刺激を受け、自身をより成長させるために模索した活動期間となりました。最終日の紅白戦を終えて、4日間の成果を確かめてキャンプを締めくくり、それぞれ帰路につきました。
監督コメント
木村康彦 監督(JFAコーチ)
今年初めてのエリートプログラムU-14トレーニングキャンプに全国から25名の選手が参加しました。オープニングではエリートプログラムの先輩である日本代表の冨安健洋選手と堂安律選手から参加選手への動画メッセージを流して活動をスタートしました。「トップレベルの仲間とお互いに切磋琢磨できる貴重な機会であること、そして活動を通じて得た刺激や経験を日常でも意識して取り組むことの大切さ、そして代表でみんなと一緒にプレーすることを楽しみにしている」というメッセージを聞き、選手のモチベーションはさらに上がったようでした。
今回の活動は「自分を知る、味方を知る、サッカーを知る」をテーマに行いました。ガイダンスでは今の自分の気持ちや、ストロングポイント、そしてこの活動に期待することをそれぞれが付箋に書き出して、自ら考えて取り組むことを意識してもらいました。また、全国から集まったタレントと一緒にトレーニングする中で、改めて自分を客観的に見つめなおし、味方のプレーからも刺激を受け、サッカーの本質や基本戦術の理解を深めてもらう機会になるように働きかけました。特にテクニックを有効に発揮するためのオフの準備、多くの判断材料(味方、相手、プレーエリア、数的状況など)をもって的確に判断をすること、そしてアクションやサポートといった関りを多くすることに重点を置きました。また、オフ・ザ・ピッチにおいても、スタッフ全員がそれぞれの分野を担当し工夫をこらしたミーティングやグループワークで、選手に考える機会を作ってくれました。全体を通して選手が主体的に取り組み、最終日の紅白戦では選手が個々の特長を出して生き生きと楽しくプレーしている姿を観ることができました。参加した選手たちがこの経験を忘れずに、さらに成長していくことを期待しています。
コロナ下において選手を派遣してくださったチーム関係者と保護者の皆様、そして施設を提供してくださったJヴィレッジの皆様のご協力にこの場をお借りして感謝申し上げます。
選手コメント
朝比奈叶和 選手(鹿島アントラーズジュニアユース)
まず、トレーニングで驚いたことがあります。それは、止める・蹴るの、基本的な技術がみんなすごかったことです。どんなボールでも簡単にトラップしてしまうし、狭いスペースの中でも上手くパスを回せる。見ていて全国のすごさを実感しました。そして、このキャンプで求められた、観る→判断する→プレーするということに対し、初日は観る・判断するということがあまりできませんでした。ですが、最終日では素早く判断しプレーすることができました。この、「観る」ということの大切さを自チームで伝えたいと思います。また、自チームに帰ったらこのキャンプでわかった課題を無くし、チームの中心となり活動していきたいと思います。トレーニングキャンプでの刺激を忘れずに日々の練習を100%で行い、いつか日本代表でプレーできたらいいと思います。
坂井倖大 選手(東京ヴェルディジュニアユース)
このような機会を与えていただき、非常に嬉しいですし機会を生かしたいと思っていました。今回のU-14エリートプログラムトレーニングキャンプに参加してみて、一人一人の個の力がとてもあると実際に参加して改めて感じました。ミーティングでコーチなどから実体験やどうやったら良いプレーが出来るかなどの貴重な話を聞いて、自分に置き換えて真剣に学び、そして考えることができました。自分のチームに帰ったら、周りにこのトレーニングキャンプで学んだことや刺激などを伝えていき、チームメイトを積極的に引っ張りながら、チーム全体として成長していきたいと思っています。とても楽しいキャンプでしたし、またみんなで集まった時に全員が成長した姿を見せられるよう、日々の部分から意識をして取り組んでいきたいと思います。