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エリートプログラム女子U-13トレーニングキャンプ JFA夢フィールドで4日間の活動を終える
2023年03月20日
3月13日(月)から16日(木)、千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドでエリートプログラム女子U-13のトレーニングキャンプを実施しました。2022年度の女子U-13エリートプログラムとして5月、10月に続き3回目の活動となった今回は、北海道から九州まで、全国9地域から選ばれた23名の選手が集まり、4日間のプログラムに取り組みました。
活動では全部で5回のトレーニングと、3日目の夕方にはジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-14とトレーニングマッチを実施しました。結果は4-2(1-2、3-0)で勝利。前半2点を先制されてしまいましたが、連係が取れてくるにつれて次第に修正し、得点につなげ、自らの課題を把握する貴重な機会となりました。
また初日の夜のミーティングでは、白井奈央トレーナーによる月経や食事の摂り方についてのレクチャーがあり、女性アスリートとしての必要な知識と身体との付き合い方を学習しました。2日目のミーティングでは、「良い選手とはどういう選手か」を議題に、まず自分の意見を書き出し、4人グループに分かれディスカッションをしました。グループの意見をまとめ、緊張した様子でしたがしっかりと発表を行えました。他グループの発表を聞いている時も、積極的に手を挙げ発言し、非常に盛り上がったミーティングとなりました。
オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ両方で様々な刺激を受け、選手たちは自身の強みと弱みを認識し、より成長するための模索をした活動となりました。今回の経験を所属チームに持ち帰り、日常でも切磋琢磨、試行錯誤を繰り返しながら、成長できるように自身で考え、積極的に行動していきます。
トレーニングマッチ
2023年3月15日(水)
18:30キックオフ 試合時間(40分ハーフ)
U-13日本女子選抜 4-2(1-2,3-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-14
得点
前半40分 花城恵唯(JFAアカデミー福島)
後半1分 野田芙多葉(JFAアカデミー福島)
後半26分 尾崎美有(スフィーダ世田谷FCユース)
後半40分 岡野夏稀(久留米AZALEA U-15)
監督コメント
佐野佑樹 JFAコーチ
今回のJFAエリートプログラム女子U-13トレーニングキャンプは、今年度最後の活動となり、FP20名、GK3名の計23名を招集しました。エリートプログラムの約束である「自分で観て・感じて・行動」「失敗を恐れずに積極的にプレーする」ことを確認し、さらに今回のトレーニングキャンプでは成功も失敗も全てが「成長」につながるように23名全員で作りあげることを目指しました。
オン・ザ・ピッチでは、サッカーの本質である「ゴールを奪う」「ボールを奪う」にこだわりながらインテンシティーとクオリティーを求めました。オフ・ザ・ピッチでも選手同士がコミュニケーションをとり、質疑応答やディスカッションなど積極的に参加する姿が印象的でした。トレーニング、トレーニングマッチ、オフザピッチプログラム(レクチャー・ディスカッション)でも選手の成長した姿がみられ、感心する場面が多くあった4日間でした。
最終日のクロージングでは参加スタッフから「大切なのは日常」「具体的な目標を立てる」という話がありました。彼女たちが今回経験したことを忘れず、ピッチ内外で感じた基準を持ち帰り、本気で日常を変えるべく行動を起こしてくれることを期待したいと思います。
最後になりましたが、感染症に不安が残る状況下で、選手を派遣してくださった所属チーム関係者の皆様、そして何よりも近くでサポートし送り出してくださったご家族の皆様に感謝いたします。
選手コメント
山中実栞 選手(SATOなでしこU-15)
トレーニングキャンプ参加前に立てた目標は、「いつものチームでの、いつも通りのプレーをすること」でした。しかし、初日は思うようなプレーができませんでした。気持ちに焦りが出ると自分の課題を見つけられませんでした。3日日にジェフユナイテッド市原・千葉レディースとのトレーニングマッチでやっといつもの自分を取り戻すことができました。私は、ボールを受ける前に手を振って構えてしまい、その一瞬がボールへのタイミングを遅らせているという気付きがありました。チームに戻ったらフォロースルーなど基礎を再確認していきたいと思います。ゴールキーパーキャンプと違い全国のフィールドプレーヤーのシュートを受けたこと、一緒のチームで試合に挑めたことは貴重な経験となりました。このような環境とプログラムを作ってくださった皆様に感謝しています。
澤浦花穂 選手(ちふれASエルフェン埼玉マリU-15)
私はGP(GK)で、チームメイトとコミュニケーションを多くとる必要があるポジションなので、今回のエリートプログラムではコミュニケーションを意識して取り組もうと決めていました。3日目の午後にはトレーニングマッチがありコミュニケーションをとる大切さ、実際に行う難しさを学びました。ディフェンスの人にスペースを守りながら行くのか、人にマークをつくのか、明確に伝えられず、そのせいで失点してしまったりミスが起こってしまったりしたので、改めてコミュニケーションをとる大切さを実感しました。これから、このエリートプログラムで学んだことを大切にし、今よりも先に行けるよう邁進していきます。
大田ありす 選手(INAC神戸テゾーロ)
今回で3回目のエリートプログラム参加で、多く学んだことがありました。初めて会った人とプレーする中で合わないことも多かったけれど、この活動で1番感じたことは、1人1人が必ず自分の武器を持っていることです。その1人1人の特長が4日間で少しずつ分かってきて、そしてその人それぞれの武器を判断して生かせることが私の武器のひとつでもあり、他の選手のことを知ることが大切だと分かりました。毎回のミーティングでは声について4つ学びました。指示・要求・情報発信・鼓舞の4つです。どれもサッカーをするうえでは大事ですし、これをいつでも、どこでも、だれとでもやる、ということを学びました。所属チームでは声を多く要求されているので、この活動で学んだことを生かしていきたいと思います。
尾崎美有 選手(スフィーダ世田谷FCユース)
私はこのキャンプに参加して、たくさんのことを学べました。まずは仲間とのコミュニケーションの大切さです。初めは仲間がどこでボールをもらいたいのか分からずに、パスがズレて上手くいきませんでした。いつでもどこでも誰とでも、仲間のことをよく知り、理解することでチームプレーが良くなると実感しました。自分からの要求、指示や鼓舞、情報発信なども学びました。プレーについては、最後のパスやシュートを外すことがあり、まだまだ力不足だと感じました。個の力をさらに高め、質を上げること、決め切ることの大切さ、ゴールを常に狙うことを再確認しました。
また、失敗を恐れずに積極的に自分のプレーをすることの大切さも知りました。そして夜のミーティングでは「良い選手とはどういう選手なのか」を議題にグループで話し合い、次の日からは、そこで出た意見を意識しながらプレーすることを心掛けました。たくさんの学びをこれからのプレーに生かして、もっと自分の質を上げていきたいと思います。
また、私たちが朝グラウンドに着いた時には、既にマーカーやコーンが配置されていて、すぐにトレーニングができるようになっていました。いつも気持ち良く練習ができたのは前準備をしてくださったスタッフの皆様のおかげです。その他関わっていただいた関係者の皆様や仲間に感謝します。ありがとうございました。
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