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エリートプログラム女子U-14トレーニングキャンプ 高円宮記念JFA夢フィールドで4日間の活動を終える
2023年03月31日
3月26日(日)から29日(水)にかけて、千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドでエリートプログラム女子U-14のトレーニングキャンプを実施しました。8月、11月に続き3回目の活動となり、彼女たちのエリートプログラムは今回で最後の活動となりました。北海道から九州まで、全国9地域から選ばれた22名の選手が集まり、4日間のプログラムに取り組みました。
2日目の午前にフィジカルテストを実施。川原布紗子フィジカルコーチのもと、10m、40m走のスプリント、アローヘッドのアジリティ、バウンディング、立ち幅跳びの計測をし、夜のミーティングで測定結果のフィードバックを行いました。なでしこジャパンの測定の映像を見て、速さや身体の使い方の自分との違いの比較もでき、フィジカルの重要性、食事や休息、フィジカルトレーニングなど日常からコンディショニングに取り組むことが良いプレー、成長に繋がるということを学びました。
3日目の午後には三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースと30分×3本のトレーニングマッチを実施しました。結果は3-3(0-1、1-2、2-0)で引き分け。先制されましたが、監督からの「もっと積極的に」という鼓舞と指示で、選手は気持ちと連係を修正し得点につなげることができました。惜しいシュートがいくつもあり、シュート力というところで課題が見えたトレーニングマッチとなりました。
その夜には、U-16日本女子代表の白井貞義監督のレクチャーを実施。今後の代表活動の説明や現在活動をしているU-16日本女子代表候補メンバーに、共に2年間一緒にエリートプログラムに参加していたメンバーから既に選出されていることを説明。U-16日本女子監督から、「君たちにもチャンスはある」と伝えられ、自分たちの目指す目標が明確になり、いい刺激となったようでした。
オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ両方で様々な刺激を受け、選手たちは自身の強みと弱みを認識し、より成長するための模索をした活動となりました。U-13年代から、全5回のエリート活動を終えて、複数回選出されている選手が中心となり、コミュニケーションや自主性でチームを引っ張り、成長した姿が見れた活動となりました。互いに成長してまた会えることを約束し、それぞれ帰路につきました。
トレーニングマッチ
2023年3月28日(火) 15:30キックオフ 試合時間(30分×3本)
U-14エリートプログラム 3-3(0-1、1-2、2-0) 三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース
得点
2本目
22分 青山 千晴(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)
3本目
21分 内田 桜央(北海道コンサドーレ旭川U-15)
22分 内田 桜央(北海道コンサドーレ旭川U-15)
監督・コーチ・選手コメント
木村リエ 監督(JFAコーチ)
この年代最後のエリートプログラムである、JFAエリートプログラム女子U-14トレーニングキャンプが終了しました。緩和されつつある感染症対策ではありましたが、集合時にはSmartAmp法、活動中は抗原検査を実施して活動を行いました。
今回は22名(FP19名、GK3名)を招集し、トレーニングと浦和レッズレディースジュニアユースとのトレーニングマッチを行いました。今回で最後の活動となるエリートプログラムであったため、レクチャーにおいてエリートプログラム活動の再確認、トレーナーから月経と食事について、更にはこの年代が直近で目指すことの出来るU-16日本女子代表の白井監督よりレクチャーをして頂きました。白井監督からは、オフ・ザ・ピッチの取り組みが大切であることや仲間を知るためのコミュニケーション、そして自己評価をする前に自己分析をすることを伝えて頂き、選手たちは真剣な表情で聞き入っていました。トレーニングでは、サッカーの本質である「ゴールを奪う」「ボールを奪う」ことを基本に行いました。前回の活動時よりも、出来ることが増えていたことは、日常の取り組みによる選手の成長であると感じることが出来ました。トレーニングマッチではそれらを意識しながらプレーをしましたが、一つ一つのプレー精度や判断の質をインテンシティが高まる中で発揮するにはまだまだ向上させる必要性があると感じました。活動の最後には、あらためて日常での取り組みを本気で変えること、そして行動し続け習慣化できるよう選手に伝えました。ここから先はいよいよ代表と言われる年代へと入っていきます。自身の夢を掴み取るため、継続して本気で取り組み続けてもらいたいと思います。今回の活動において、選手を快く派遣して頂いた関係者の皆様方に、本活動にご理解・ご協力を頂いたことに感謝いたします。
川原布紗子 フィジカルコーチ(関西大)
今回のキャンプでは、体力測定、体力測定のフィードバック、各セッションの冒頭に15分から20分のフィジカルに重きをおいたトレーニングの時間を担当させていただきました。体力測定およびフィードバックでは、代表選手の値と比較によって現在地の確認を、過去に測定したことのある選手は過去の値の比較によって成長と変化を確認しました。トレーニングでは、代表活動でも取り入れられているトレーニングも含めた内容を、股関節の利用とステップワークに重きをおき、選手が自チームに戻っても実施できるよう、理解と実践の両方にアプローチしました。
フィジカルに対する選手たちの意識は高く、体力測定のフィールドバックでは多くの選手が個別に質問をしてきてくれました。また、クーリングダウンやセルフケア、食事などコンディション管理においても意欲的に取り組んでくれていたことが印象的でした。
今回の活動から、私自身もたくさん学ばせていただきました。選手ともに成長し、またレベルアップした姿で再会できることを楽しみしております。
最後になりましたが、今回の活動にご協力いただきましたすべての皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。
望月心愛 選手(常葉大学附属橘中)
今回エリートプログラムに参加するにあたリ、チャレンジをすることを目標にして臨みました。初日は緊張やレベルの高い中でプレーすることによってチャレンジができなかったり、いつも通りのプレーが発揮できませんでした。3日目の浦和レッズレディースジュニアユースとのトレーニングマッチでは、チャレンジしたことによって相手のスルーパスをフロントダイビングでキャッチできたことや、相手との接触を怖がらずにクロスボールの対応にいくことができました。また、指示・要求・情報発信・鼓舞の声をかけることを意識しました。レベルの高い中でプレーできたことはとても貴重な体験になりました。自チームに戻っても、チャレンジすることを意識し、質の高いコーチングをしていきたいです。
佐藤色 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
私はエリートプログラムに選ばれたのは2回目で、知らない人が半数いました。でもトレーニングなどでコミュニケーションをとることで、コンビネーションが増えたり、自分からも指示ができるようになったことがよかったです。チームではFWをやっていて、今活動でもFWをやりました。でもトレーニングでは点をとれるのに、試合で点をとることができなかったのが悔しかったです。他にも色々な経験ができました。まず初日のトレーニング後にSAMURAI BLUEのトレーニングを見れたことです。プレースピードが速く、クロスでのゴール率が高くとても勉強になりました。他には食事の大切さや、オフ・ザ・ピッチで何をするかなど、改めて考え直すことができました。食事は何を摂ったらいいのか、睡眠の3時間前に食事を済ませておくなど、今後に大切なことをたくさん学びました。また能仲女子副委員長や、U-16日本女子代表の白井監督から、なでしこになるため、代表選手になるために必要なことや今から変えれるものがあることを教わりました。今回のエリート活動では、色々なことを学べて改めて自分の今までの行動を見直し、今後の意識を変えていこうを思うことができました。また自チームに戻って、これらの経験を生かしていきたいです。
古川心尋 選手(JFAアカデミー福島)
私は今回のトレーニングキャンプで攻守において、インテンシティを高くそれを周りのみんなに伝えていくことを意識しました。なぜなら一つ一つのトレーニング全ての場面でインテンシティを上げていくことを求められていると思ったからです。今回のキャンプでもたくさんの学びがありました。私はチームがどんな状況であっても、練習・試合を問わず要求と前向きな声かけを続けています。そうすることでお互いに自然にコミュニケーションがとれ、理解が深まり、プレーのインテンシティが上がっていくと思うからです。また、課題としてはゴール前の守備です。トレーニングマッチでは自分の対人の弱さから失点してしまいましたが、マイナスにとらえるのではなく、ボールひとつ分よせるかよせないかでシュートが決まるかが変わってくると、失点から学ぶことができました。自分自身の課題に対してポジティブに向き合い、今後は積極的にチャレンジしていきます。このようにたくさんの気付きをいただける場を作ってくださった全ての人に感謝しています。そしてこれからも笑顔で自分の明確な目標を必ず達成していきます。
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