JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > サッカーファミリー > 障がい者サッカー > 最新ニュース一覧 > 第17回CPサッカー全日本選手権大会 エスペランサの3連覇で終了

ニュース

第17回CPサッカー全日本選手権大会 エスペランサの3連覇で終了

2017年10月27日

第17回CPサッカー全日本選手権大会 エスペランサの3連覇で終了

第17回CPサッカー全日本選手権大会が10月21日(土)、岐阜県の長良川球技メドウで開催されました。

CPサッカーは正式には脳性まひ7人制サッカーと呼ばれ、杖無しで歩・走行可能な脳性まひ、脳外傷、脳血管障がい等による肢体不自由の選手がプレーします。少年サッカーと同じピッチ・ゴールのサイズで、GK1名を含んだ7名で行います。試合は12分ハーフで行われます。

今年も全国から8チームが参加し、A・B2つのブロックに分かれ、2日間にわたって開催の予定でしたが、台風21号の影響を受け、当初のプログラムを急遽変更。トーナメント方式で、21日のみの開催となりました。突然の変更の中、選手・スタッフ一丸となり、けがや事故もなく無事終了しました。

今年は、世界選手権もあり、そこでは同じ日本代表チームで同じ目標を目指した選手たちも、この日は、各所属チームに分かれ、それぞれの仲間とともに戦いました。参加チームは、1年間本大会のために積んできた練習の成果をこの1日にぶつけ、悪天候にも負けず熱い戦いを繰り広げました。

一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長も視察し、「見るたびにレベルが上がっていて嬉しい。サッカーファミリーとして障がい者サッカーへの期待も高まっている」と参加選手・スタッフを励ましました。

大会結果

優勝:
エスペランサ(神奈川県川崎市)

2位:
CP神戸(兵庫県)

3位:
P.C.F.A.サルたる(東京都)

フェアプレー賞:
FCプログレッソ(岐阜県)

MVP賞:
浦辰大(エスペランサ)

コメント

神幸雄 監督(エスペランサ/神奈川県川崎市)
優勝、そして3連覇、素直にとても嬉しいです。CPサッカーは、様々な障がい(麻痺)のある方々がプレーするサッカーです。様々な障がい(まひ)のあるメンバーが、一つのチームとなって戦います。今大会は、いつも以上に、チームワークを強く追求し、試合に挑みました。大会参加チームは、どのチームもとても力があり、とても良いチームばかりです。全ての試合が総力戦、とても厳しい試合でした。それでも、選手たちの「勝ちたい」という気持ちが強くでた試合だったと思います。今回のこの結果は、日頃エスペランサの活動を支え、決して表に出ない多くのスタッフの皆さんの頑張りです。エスペランサに関わる全ての関係者に感謝いたします。また、毎年この素晴らしい大会を開催し、運営する関係者の皆様と、大会参加チームに深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

薬師寺良子 監督(CP神戸/兵庫県)
CP神戸は前大会の敗戦の悔しさをバネにこの1年、組織として戦えるチーム作りを行ってきました。特に力を入れて取り組んだ課題は、チーム全員の連動した動き、攻守の切り替え、視野を広くし先を予測する力をつけることでした。チーム内では個々のレベルの差もあり、練習内容を組み立てることが難しい時もありましたが、自然と選手同士がお互いを認め合いサポートし合いながら練習を行うことができました。今大会は例年に比べ少人数での参加となり、選手一人一人の身体的負担が大きく苦しい場面も多々ありましたが、チーム全員が勝ちにこだわり、最後まで誰一人諦めずにCP神戸らしく一生懸命戦うことが出来ました。その結果が今大会の準優勝につながったと思います。また今回の選手達の頑張りは今後のCP神戸の新たな可能性にもつながりました。来年に向けチーム一丸となり更に成長出来るよう、何よりサッカーを全力で楽しみながら日々練習に励んでいきたいと思います。

宮内 監督(P.C.F.A.サルたる/東京都)
今年は10代の若い選手やスタッフが新たに加わり、大会を通じて大いに躍動しました。昨年の準優勝からリベンジに燃えた1年でしたが、3位という結果以上にチームは大きく前進したと思っています。サルたるは東京を拠点に活動していますが、北海道や広島にCPチームを持たない選手も登録しています。また、学業や仕事の都合で練習に多く来られない選手もいます。そういったメンバーも年に1回、この大会のために岐阜に集まれることはチームにとって非常に貴重な時間であり、今年も大会開催のために尽力してくださった関係者の皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。大会参加チームの皆様、サルたるに関わってくださった全ての方への感謝を忘れずに、サッカーを通じたコミュニケーションを大事にしながら、またこの1年の練習に取り組みたいと思います。

坂井 監督(FCプログレッソ/岐阜県)
フェアプレー賞を頂戴し誠にありがとうございます。初めに、今大会レギュレーションに中学生以上の男女を加えていただいた大会主催者に感謝申し上げます。私共の練習では、小学生から成人まで一堂に会して実施しています。その中で成長著しい中学生世代が、公式戦に出場機会を得たことで変化を期待し大会に臨みました。彼らは期待通りに活躍し、今回の経験で気付きも多く持ち、それは、レギュラーメンバーへの刺激にもなったことと思います。この経験を次につなげていくのが、我々の役割でしょう。最後に、今回の受賞はチームに自信を与えていただいたと確信しています。日々サポートいただいている皆様とともに、今回の受賞をゆっくり噛み締めたいと思います。

浦辰大 選手(エスペランサ/神奈川県川崎市)
今大会優勝できたのは3連覇を一緒に目指し、共に戦ってきたチームメイト、大声で指示を送り続けてくれた監督、いつも献身的にサポートしてくれたスタッフのみなさんのおかげです。ありがとうございました。今回の大会では仲間を信じて戦うということをあらためて学ばせてもらいました。試合に出ているメンバーはベンチに控えているメンバーを信頼し、力尽きるまで全力で戦い、控えのメンバーは試合に出ているメンバーを全力で応援し、手厚くサポートしてくれました。この仲間を信じ、一緒に目標を持って戦ったからこそ、優勝とMVP賞という素晴らしい結果を手にできたのだと思います。エスペランサは小学生~大人まで幅広く練習を行っています。これから今回経験した、仲間を信じ、一緒に目標を持って戦っていく大切さを、エスペランサで練習を行っている子どもたちに伝えていきたいと思います。今回もたくさんの方々からの応援をいただきました。また来年に向けて、チーム一丸となって努力を重ねていきますので、これからも応援よろしくお願いします。

アーカイブ
サッカーファミリー
NEWS メニュー
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー