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スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

2022年01月31日

スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。1月8日(土)にJFAハウスで開催された更新講習会にはJクラブ関係者など午前・午後の部合わせて32人、新規講習会は13人が参加しました。更新受講者は実技と試験を、新規受講者には熱中症・脳振盪(のうしんとう)などの講義と実技がありました。心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方や、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心も高めていました。

「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。ライセンス取得後3年目の資格保有者は更新の必要があり、その講習会を行っています。講習は実技と試験だけで簡易化されています。(講義受講は任意) これから取得後3年目をむかえる人に対しては更新の講習会受講をお願いしています。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

古家信介 教授(スポーツ救命部会員/関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科)
今回は新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている中、感染対策をしっかりと行った中での開催となりました。私は実技の担当をしましたが、皆さん現場で働いている方々ですので、非常に動きも良く実技をしていました。
心肺蘇生や搬送の実技も、実施する期間が1年以上空いてしまうと徐々に忘れてしまいますので、定期的な受講が必要です。コロナ禍ではありますが、感染対策にも留意しつつ対面式の講習会が続けられるように祈っています。

福島理文 医師(スポーツ救命部会員/順天堂大学 循環器内科)
今回は医師・理学療法士・アスレティックトレーナー・鍼灸あん摩マッサージ師の方々を対象として新規・更新コースが並行して行われました。講義はスポーツ現場で起こりうる心臓突然死、脳振とう、熱中症を中心に窒息やアナフィラキシーについての講義を行いました。実技は、AED使用方法を含めた心肺蘇生法と頭頸部外傷を受傷した場合のバックボートを用いた搬送を行いました。受講生の方々は講義、実技共にとても熱心で、実り多い講習会となりました。
時間が経つと忘れてしまうこともあるので更新コースを受講することも大切だと実感しました。
本講習会はサッカーに限らずスポーツに関わる全ての方に受講していただけますのでご興味のある方はぜひご参加ください。

受講者コメント

本岡誠也 さん(水戸ホーリーホック)
今回スポーツ救命ライセンス講習会に参加して、改めて1次救急の重要性を確認することが出来ました。スポーツ現場で働く私にとって、選手が倒れている場面に遭遇する可能性はゼロではありません。幸運にもまだそのような現場に遭遇していませんが、もし遭遇したらと思うと恐怖を感じることもあります。人の死に直面したとき、冷静で的確な判断をする事で命を助けることに繋がります。私は頭の中でシミュレーションをしながら、この講習会を受講しました。これを機にチームでも再度、救命救急の在り方を確認し、万が一に備えていきたいと思います。

柳田茉由紗 さん(大宮アルディージャVENTUS)
講習会を受講して感じたことは、資格があったとしても復習や確認は定期的に行うべきだということでした。
AEDの操作など、手順はわかっていたとしても実際に行ってみると手順が分からなくなってしまうことや講習会で出来ていても実際に目の前で人が倒れていたらと考えると冷静に対応できるのかを改めて考えさせていただける時間となりました。
講師の先生も限られた時間で必要な部分をわかりやすく伝えてくださり、頭の整理にもなりましたし、現場で救急隊の方にどのようなことを伝えたらいいのかなども教えていただき、充実した時間となりました。

加治奈津子 さん(鍼灸整骨 フェリーチェ・レディース治療院)
2019年に受講し、更新の為今回受講させていただきました。基本的なAEDや救命処置はもちろんですが、実際の現場での使用方法、講師の方や一緒に受講された方々が経験した事を聞けて、より実践的にイメージがしやすく、改めて救命の大切さを実感しました。どこでも誰にでも起こりえる事を誰もが対応出来るように伝えていきます。

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