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フットサル日本代表 FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021が開幕。日本は試合会場で公式練習を実施

2021年09月13日

フットサル日本代表 FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021が開幕。日本は試合会場で公式練習を実施

4年に一度開催されるフットサル最大の祭典・FIFAフットサルワールドカップがリトアニアで12日(日)に開幕しました。

大会初日はグループAとBの各2試合、計4試合が行われ、カザフスタンとロシアが大勝する一方で、開催国リトアニアがベネズエラに1-2で惜敗を喫する結果に。ここから22日間で52試合が行われます。

初戦を2日後の14日に控えた日本はこの日、試合会場となるクライペダアリーナで公式練習に臨みました。

会場に到着したブルーノ・ガルシア監督は、「ワールドカップの匂いがするよ。いつもとは全く違う匂いだ」と興奮気味に目を輝かせました。フットサル日本代表は2012年大会で史上最高位となるベスト16進出を果たし、3連覇を目指して臨んだ2016年のアジア予選でまさかの6位敗退。そのアジア予選準決勝で日本を破りワールドカップ初出場を決めたベトナムを率いていたのがブルーノ監督でした。そのブルーノ監督が5年間で作り上げたフットサル日本代表が「大会の主役になる」と誓う9年ぶりのワールドカップに掛ける意気込みは並大抵のものではありません。「大好きなフットサルをやめてしまおうと思うほど悔しかった(関口優志選手)」「胸が張り裂けそうになるくらい苦しかった(西谷良介選手)」と当時の苦しみを語る選手が中心に多く残るこのチームは、止まった歴史の時計の針を再び動かす戦いに挑みます。

実際に試合を戦うピッチの感触を確かめ、1時間の公式練習を終えたチームを集めたブルーノ監督は、「ここから始まるんだ」と話すと、3人のチームキャプテンに一言ずつ話すように促しました。ゲームキャプテンも務める吉川智貴選手が「この舞台に次いつ立てるかなんて分からない。楽しまないと。楽しむために準備しよう」と固くなりがちなチームに楽しむことを強調すると、今シーズン限りで現役引退を決めている星翔太選手は「四の五の言わずにあとはやるだけ。全力を尽くそう」と発破をかけます。そして、最後に持ち前の笑顔で「全力で頑張りましょう」と締めたのは逸見勝利ラファエル選手。選手・スタッフ全員で試合会場の中心で円陣を組んで公式練習を終えました。

大会2日目の13日(月)は、名古屋オーシャンズでプレー経験もある、世界的名手リカルジーニョ選手擁するポルトガルが登場、アジアのライバルであるタイと対戦します。ベトナムは2大会連続の出場、ブラジルと対戦します。日本は、大会3日目の14日(火)現地時間20時にアンゴラとの初戦に臨みます。

選手コメント

FP #11 星翔太 選手(名古屋オーシャンズ)
前回大会を逃して臨む9年ぶりのワールドカップ。止めてしまった歴史の時計の針を前に進めるという強い気持ちで準備を進めてきました。ブルーノ監督が常々口にする「大会の主役になる」という目標を成し遂げたいし、成し遂げられると思って、今は初戦を楽しみにしています。個人的には、2012年大会の最後のラウンド16ウクライナ戦で、パスカットされて失点した経験もあります。史上初のノックアウトステージ進出という歴史は作りましたが、今振り返れば、それ以上に進むための準備ができていなかったと思うことがあります。そうした経験を糧に、2016年ピッチに落としてきたものを拾わないといけないと思っています。このチームで勝ちたいと思う気持ちが強くあります。特に今大会は弟の龍太と一緒に兄弟で出ます。それはとても特別なことで、二人の関係性で勝利に貢献したいです。自分は2010年のアジア大会から日本代表でプレーさせてもらってきました。この大会で日本代表の活動は最後になります。その日を迎えないとどういう感情になるかわかりませんが、今はとにかく一瞬一瞬を楽しもうと思っています。

FP #6 吉川智貴 選手(名古屋オーシャンズ)
前回のワールドカップ出場を逃してから5年が経ちます。この5年は長いようで本当に短かったと感じています。今振り返れば、良いことも悪いことも沢山経験し、自分自身もチームとしても大きな成長が見られた5年だったのではないかと思います。自分たちの成長を、家族、友人、チームメイト、サポーター、本当に沢山の方々が裏で支えてくださいました。このワールドカップという最高の舞台は、自分たちの成長を示す場であると同時に、ここまで支えてくださった方々への感謝を伝える場だと思っています。また、日本代表ファミリーとして活動してきた中で、最終メンバーに入れず悔しい想いをしていた沢山の仲間がいます。その仲間の想いも背負い、一戦一戦を全力で戦います。最高の結果を得られるよう、みなさんも僕たちと一緒に闘ってください!

FP #9 清水和也 選手(コルドバ・パトリモニオ/スペイン)
FIFAフットサルワールドカップ2021リトアニアが開幕しました。2016年のAFC選手権メンバーから落選し、タシュケントで行われた大会をテレビ越しに観ていました。力になれなかった自分自身の実力不足を悔やみ、ワールドカップには自分が中心として出場し、世界を倒すと心に決めてその後の時間を過ごしてきました。今大会、コロナの影響で開催が1年延期になりましたが、やっとこの日が来たんだと胸が高鳴っています。あの日決意したこの気持ちをしっかりと体現しワールドカップに挑みます。また、ブルーノ監督体制になってからここまで、数多くの選手と日の丸を背負って闘ってきました。今は16人のメンバーに絞られましたが、彼らの想いも背負い、全員で闘います。最後に、フットサル日本代表を応援して下さる全ての方々の応援はいつも力になります。世界は引き続き困難な状況下にありますが、SNS等を通じた皆さんからの熱い応援を僕ら選手たちは受け取っています。最後まで共に闘いましょう!!そして、ここから始まる素晴らしい瞬間を共に楽しみましょう!!

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)

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