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JFA成長戦略2026‐2031の柱 「女子全体戦略」を策定 女子サッカーの拡大に向けて、サッカー界ALLで5つの課題に取り組む~覚悟を胸に、ともに挑む。次のステージへ。~
2026年08月14日

日本サッカー協会(JFA)は8月14日(金)、「JFA成長戦略2026-2031~サッカーで未来をつくる~」のBIG GOALの一つである「女子サッカーの拡大」の実現に向けた「女子全体戦略」を発表しました。
「JFA成長戦略2026-2031」では、2026年から2031年を対象期間とし、「競技面での成果」「女子サッカーの拡大」「社会的価値の創出」の3つをBIG GOALとして掲げています。これらの達成に向けて、「5つの柱」と、それらを横断的に支える「3つの梁」によって戦略を構成しており、「女子全体戦略」はその柱の一つです。今回発表した「女子全体戦略」では、サッカー界が一体となって取り組む5つの重点課題を掲げ、競技力の向上と普及・ファンの拡大を両輪として、女子サッカーの価値向上を目指します。
女子全体戦略 概要
VISION(目指す姿)
競技成績の向上と女子サッカーの価値向上の両輪に関わる人を増やし、欧米先進国に比肩する高成長市場へ到達する
KGI(目標設定)
■競技会成績:主要国際競技会 優勝
※対象大会 AFC女子アジアカップ(2026/2030)/FIFA女子ワールドカップ(2027/2031)/オリンピック(2028)
■関連人口:女子サッカー関連人口 2倍
※対象となる人数
【する】女子登録者数
【支える】女子指導者数/女子審判員数
【みる】観客者数/視聴率/SNSフォロワー数
■ブランド価値:女子サッカー推奨度 10ポイントUP
※計測項目 プレー推奨度/観戦推奨度
KSF(重要成功要因)
①リーグ・育成年代の活躍
②する人の増加
③女子・女性の憧れの獲得
④商業価値の向上
⑤機会創出と環境整備
※詳細は、こちらをご参照ください。
コメント
宮本恒靖 JFA会長
いま、女子サッカーは世界で大きな成長期の只中にあります。欧州や北米をはじめ、各国でリーグのプロ化が進み、育成年代への投資も加速しています。私自身、海外の試合会場に足を運ぶたびに、スタンドを埋める観客の熱気や、配信を通じて世界中に新しいファンが生まれていく実感に驚かされます。女子サッカーは競技としての魅力だけでなく、社会を動かす力を持つ存在になりつつあると感じています。
この変化の中で、日本も立ち止まってはいられません。2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝は、この国の女子サッカーへの関心を大きく押し上げてくれました。WEリーグの開幕をはじめ、選手を取り巻く環境も一歩ずつ前へ進んできたと思います。ただ、地域に女子がプレーできる環境や場所が足りない、女性の指導者や審判、運営を担う人がまだ十分ではない。そうした課題が残っていることも、私たちは正直に受け止めなければなりません。
だからこそ、代表チームの強化だけを見るのではなく、普及・育成、女性指導者や審判の養成、国内リーグの発展、ファンやパートナーの拡大までを一つのものとして捉えたいと考えました。この「女子全体戦略」は、それぞれの団体が個別に頑張るためのものではありません。サッカーを始める入り口から、続けること、世界へ挑戦すること、そしてその後も多様な立場で関わり続けられること、その道のり全体をつなぐ、私たちの共通の指針です。
女子サッカーの成長は、サッカー界のためだけにあるのではないと思っています。性別や年齢にかかわらず、誰もが自分の可能性を信じて挑戦できる社会をつくる。その力がこの競技にはあるはずです。『次のステージ』へ、女子サッカーに関わるすべての皆様と力を合わせて進んでいきましょう。
澤穂希 元なでしこジャパン(日本女子代表)選手
私がサッカーを始めた頃、女子サッカーは今のように注目される存在ではありませんでした。練習環境も十分ではなく、女子がサッカーを続けること自体が当たり前ではない時代でした。進学や就職のタイミングで競技を諦める仲間もたくさんいましたし、「女の子なのにサッカーをするの?」と言われることも珍しくありませんでした。それでも私たちは、ただサッカーが好きで、もっとうまくなりたくて、夢中でボールを追いかけていました。そして、その道のりの中でたくさんの仲間や指導者、家族、支えて下さる方々と出会い、ずっと続けることができました。
2011年のワールドカップ優勝は、私たちにとって大きな喜びでした。でも振り返って一番嬉しかったのは、その結果を通じて多くの方々に女子サッカーを知っていただき、応援していただけるようになったことだったように思います。あの時から女子サッカーを取り巻く環境は少しずつ前進してきました。WEリーグが誕生し、将来の夢として女子サッカー選手を思い描ける時代になってきています。
一方で、まだ十分とは言えません。サッカーを始めたいと思う女の子がどこでもプレーできること。好きなサッカーを続けたいと思ったときに続けられること。そして選手だけでなく、指導者や審判、運営に携わる人が活躍できること。そんな環境をさらに広げていくことが、これからの私たちに求められていることだと思います。私自身、普及のイベントで子どもたちとプレーする機会がありますが、ボールを追いかける子どもたちの笑顔を見るたびに、サッカーには人を前向きにし、新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれる力があると改めて感じます。だからこそ、この戦略には大きな意味があると思っています。私たちの世代が切り拓いてきた道を、次の世代にはもっと自然に、もっと大きく歩んでほしい。そして未来の子どもたちが、「女子だからできない、諦める」ではなく、「自分は何に挑戦したいか」を自由に考えられる社会の中で育ってほしいと思っています。
未来の子どもたちが、自分の可能性を信じ、夢に向かって挑戦できる社会へ。この戦略がより多くの仲間を増やし、より多くの夢を育てる大きな一歩になることを心から期待しています。
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