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【報告】2023年度審判インストラクターリフレッシュ講習会(フィジカルパート) 8/26@Jグリーン堺
2023年09月12日
4月29日にJFA夢フィールドで開催したものに続き、8月26日(土)にJグリーン堺にて、審判指導に役立つフィジカルフィットネス講習会を、JFAフィジカルフィットネスプロジェクトの中村大輔氏を講師に開催しました。参加者は審判インストラクター20名、トレーニングパートナーの審判員1名の21名。関西地域だけではなく、遠くは愛知県、広島県、鳥取県、愛媛県から参加がありました。
講習会は突然の落雷など荒天の影響があり、内容を一部変更して行いました。
この講習会は、審判インストラクターが、レフェリーのパフォーマンス向上に重要なフィジカルフィットネストレーニングを計画および指導する際に必要となる専門的な知識を会得し、フィジカルフィットネスに関して審判員に指導できる人材を養成することを目的とした審判インストラクターのリフレッシュ講習会です。
これからも審判員の向上のために、審判指導者のリフレッシュ講習会を開催していきます。
講師コメント
中村大輔 JFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバー
審判インストラクターの方々を対象に、審判員に必要な体力要素の理解とトレーニングの実践を柱として講習会を行いました。体力要素の理解については、先のカタールワールドカップ大会での選手のランニングパフォーマンスのデータを紹介し、現代サッカーのランニングパフォーマンス発揮の傾向について理解し、そのデータを踏まえ審判員がどのようなトレーニングを行ったらよいかについて考えました。その後、最大酸素摂取量の向上に着目したトレーニングに関して講義を行いましたが、機会があればスピード持久力のトレーニング、筋力トレーニングなどについても情報提供できればと考えています。
実技はあいにくの雨となり実施できませんでしたが、作成した指導案をもとに、“実際の試合での状況を踏まえたトレーニングになっているか?”という点について活発な意見交換を行うことができました。参加された方々の知識に私自身も学ぶことが多い講習会でした。
受講者コメント
三宅毅 1級審判インストラクター(大阪府サッカー協会)
今回は突然の雷雨により、グループワークで作成した有酸素トレーニング指導計画案をフィールドで実践できなかったことは残念でしたが、7グループで検討された指導計画案の発表を聞かせていただき、フィールドを使って主審、副審のゲーム中の動きに対応したトレーニングの多様なアイデアに気付かせていただいたことは、大いに参考になりました。また、最大酸素摂取量と最大心拍数の相関関係から、心拍計を活用して心拍数の変化を観察することでトレーニング効果の改善を確認し、審判員が行っているトレーニングの効果を検証していく方法をアドバイスしていくことが、審判指導者としての役割であるということをあらためて自覚させていただきました。今後もトレーニングの原理・原則に基づき、それぞれの原則に則ったトレーニング方法を学んで、審判員へのアドバイスに努めていきたいと思います。こういう学びの機会を与えていただき、ありがとうございました。
花川雄一 2級審判インストラクター(和歌山県サッカー協会)
今回の研修では、トレーニングの理論と実技の両面からアプローチされた内容を講義していただきました。なぜトレーニングをするのか。効果的なトレーニングとはどのようなものか。指導者は現代のサッカーの傾向(動きや戦術・スピード)がどのように変化していて、レフェリーはその変化していくサッカーに対してどのように対応していくのか、何が今求められているのかを考え、トレーニングする者に対して何を助言すべきであるのか等、情報や方法だけでなく、具体的な実例を交えて話が聞けたので、自身の引き出しを大きく増やすことができた。
また、自身の普段行うトレーニングの悩みが理論を修正できたことがよかったですし、高強度のトレーニングを行っても、高強度が過ぎると乳酸が原因で走れなくなることを今回整理できました。早くに足がきつくなるのは、体力がない。筋力がないからだと高強度を求めてトレーニングしてきたために、パフォーマンスが落ちてしまっていた。また、疲労を重ねた上にトレーニングを続けることよって、トレーニング効果が得られないことも気づくことができた。
また、トレーニングの方法に固執してしまうのではなく、評価の方法について考え、実践を続けることが求められている。効果の高い結果が導かれるトレーニングを今後も考え、審判員が効果的な実践に結びつけることができる助言ができる指導者として今後も邁進していきます。
内田利幸 2級審判インストラクター(鳥取県サッカー協会)
今回の研修で、理論を聞き、その後指導計画案を作って実際にやってみるという内容は良かったと思います。残念ながら天候が急変し実際にやってみることはできませんでしたが、今後自分でもやってみて効果の検証をしたり、私が関わっている審判員にもぜひやってみたいと思いました。
予定していたことができなくても臨機応変に室内でできることを教えてくださった中村コーチからは、『今日の受講者に何か役に立つことを少しでも持って帰ってもらいたい』という気持ちがとても伝わってきました。感謝申し上げます。ありがとうございました。
塚本恭一 2級審判インストラクター(兵庫県サッカー協会)
ちょうど昨年、半月板損傷の手術を受けリハビリに取り組んで来た自分自身にとって、最も課題としている持久力の回復について何か得ることができれば、審判への指導にも生かせると期待して受講させて頂いた今回の講習会は、中村講師の明快な理論の講義を受けて、新たな知識の理解が深まった有意義な内容でした。審判に対する有酸素トレーニングプランの作成では、突然の雷雨でフィールドで実践できなかったことが残念でしたが、その代わり参加メンバーでお互いのプランについて発表することで活発なアイデアや意見が飛び出し、コミュニケーションを取る過程が大変楽しく感じました。また、ウォーミングアップメニューや部位毎のトレーニングにも触れて頂き、濃い内容の講習会となりましたこと、厚くお礼を申し上げます。お忙しい中開催して頂き、どうもありがとうございました。
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