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第63回サッカードクターセミナーを青森で開催

2018年10月23日

第63回サッカードクターセミナーを青森で開催

全国の医師・歯科医師を対象としたサッカードクターセミナーが10月13日(土)と14日(日)の2日間、青森で開催されました。

今回のセミナーでは、1日目は「競技復帰を目指した前十字靭帯再建術」を弘前大学整形外科の石橋恭之教授に、「膝前十字靭帯損傷予防の現状と課題」を同大学リハビリテーション科の津田英一教授に講演していただきました。特別講演として、青森山田高等学校サッカー部の黒田剛監督に、「勝ち続ける組織の作り方」をテーマに、Jクラブと高体連を比較しながら日本サッカーのあり方について語っていただきました。

2日目は弘前大学形成外科の漆舘聡志教授による「スポーツによる顔面外傷の診断と治療」についての講演に続き、東北女子大学健康栄養学科の松本範子教授による「育成世代のスポーツ栄養サポートの実際とその効果」の講義がありました。

講義終了後には、青森山田高等学校のグラウンドをお借りし、サッカー実技を行いました。全国大会出場の常連校で実技を行うということで、通常のスタジアムとは少し違った緊張感の中、参加者は2時間あまりの実技を楽しむことができました。

青森県FA医学委員会副委員長コメント

山本祐司 先生(青森県FA医学委員会副委員長)
第63回サッカードクターセミナーを青森県担当で開催させていただきました。1日目はサッカーにおいて重要な外傷のひとつである膝前十字靱帯損傷の手術治療とその予防について、2日目はサッカードクターに必要な整形外科以外の知識として顔面外傷と育成年代の栄養サポートについての講義を企画させていただきました。特別講演は、青森山田高等学校サッカー部 黒田剛監督に常勝チームを作り上げるまでの苦労話、指導者に求められる条件、さらには高体連の立場から選手育成についてご講演いただきました。Jクラブのない本州最北端での開催ということで参加者が少ないのではないかと心配しましたが、90名もの多くの先生方にご参加いただき大変感謝しております。

受講者コメント

島村弘宗 先生(国立病院機構 仙台医療センター 外科)
本州最北端での開催にもかかわらず、比較的暖かな陽気の中で開催された第63回サッカードクターセミナー@青森に参加しました。学会シーズンで忙しい時期でしたが、結果的に90名の参加者を得て大変盛り上がったセミナーとなりました。座学では弘前大学医学部整形外科のお二人の教授による膝前十字靱帯損傷に関する講義が、整形外科専門医でない参加者にも分かりやすい内容で勉強になりました。特別講演は青森山田高等学校サッカー部の黒田監督を講師に招き、20年以上かけて常勝チームをつくってきた過程について熱く語っていただきました。実技は青空の下、青森山田高等学校のグラウンドで汗を流しました。怪我人もなく、その後のスーパー銭湯に立ち寄る企画も好評でした。青森県サッカー協会関係者の皆様のご尽力に感謝いたします。

池川直志 先生(柏市立柏病院 整形外科)
今回は青森県サッカー協会の先生方が主管となり開催されました。ホスピタリティが素晴らしく、青森県ならではの講演がしっかり組まれており、大変勉強になったセミナーでした。特に“スポーツによる顔面外傷の診断と治療”の御講演では、数多くの症例を提示してくださり、日頃そのような症例に遭遇する機会が少ない私にとってはとても有意義な時間でした。また懇親会でも講師の先生方を含め、多くの方々と交流を深める事ができました。2日目の実技はあの有名な青森山田高等学校のグラウンドで青空の下、楽しくサッカーをすることができました。青森県サッカー協会の皆様に深く感謝申し上げます。今回得た知見を現場に還元しながら、日々の診療・現場サポートに勤しみたいと思います。

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