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雨中の激戦を制したFC東京が優勝争いに望みをつなぐ勝ち点3を獲得 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST 第9節

2022年06月23日

雨中の激戦を制したFC東京が優勝争いに望みをつなぐ勝ち点3を獲得 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST 第9節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST 第9節が5月28日(土)、6月18日(土)、19日(日)、22日(水)に行われ、各地で熱戦が展開されました。

ピックアップマッチ

FC東京U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)市立船橋高校

第9節は期間中に各連盟の公式大会の地域予選が開催されていたため、変則的な日程消化となりました。そして22日、最も遅い開催となったFC東京U-18と市立船橋高校の試合が、東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)にて開催されました。

試合は序盤から一進一退の攻防となります。FC東京のMF永野修都選手(#41)が「前半は雨でボールコントロールが難しかった」と振り返ったとおり、試合前から強まった雨の影響もあって偶発的なルーズボールも生まれる中で、互いに体を張り合いながら戦う激しいゲームとなっていきます。

その中でより多くのチャンスをつくり出していたのはアウェイの市立船橋でした。開始早々にFW郡司璃来選手(#10)が背後に抜け出してのシュートを放ち、後半に入ってからも郡司選手のクロスボールからフリーで待っていたMFイジェンバリチャード選手(#27)が決定的なシュートを打つなど多くの決定機を迎えます。しかし、「決め切る部分だけが足りなかった」と波多秀吾監督が振り返ったとおり、いずれのチャンスもゴールには至りません。

逆に「この数週間、守備のところに比重を置いて厳しくトレーニングしてきた」(奥原崇監督)FC東京は、「何度も何度も決定機はつくられましたが、失点は許さなかった」と指揮官が振り返ったとおり、全員が最後まで体を張って守る意識を崩しません。「前半を終わった段階では『勝ち点1なら御の字』という内容だった」と指揮官が感じていた試合でしたが、守備陣の粘りが勝利を呼び込みます。

試合が動いたのは、「ショートカウンターが入るようになってきていた」(奥原監督)72分のことでした。ボールを奪っての速攻からMF松本愛己選手(#14)が左サイドを破ってクロスボールを送ると、これに合わせたのは交代出場のFW田口輝一選手(#15)でした。「本当に賢い選手なので、こちらが少し指示を出しただけで、本来の考えて動き出すプレーをしてくれるようになっていた」(奥原監督)というストライカーが見事に結果を出します。

その後は市立船橋の反撃をしのいだFC東京が1-0で勝利。「ここまで一度も無失点の試合がなかったので、ゼロで終われたことは大きい」(奥原監督)。優勝を狙うためには絶対に落とせないという試合で勝ち点3を奪い取り、次の首位・川崎フロンターレU-18戦へとつなげました。

一方、敗れた市立船橋にとっても手応えのある試合となりました。全国高等学校総合体育大会の千葉県予選から中2日というハードな日程で「負傷者や体調不良者が続出してしまった」(波多監督)状態ながら、出場機会の少なかった選手たちも含めて全員で敢闘。「本当にたくましく成長してくれた」と波多監督も称賛する戦いぶりで互角の攻防を展開し、今後につながる試合となりました。

監督・選手コメント

奥原崇 監督(FC東京U-18)
市立船橋さんが本当に素晴らしく、勝ち点3が付いてきたという試合でした。決定機はたくさんつくられてしまいましたが、一つの球際の攻防、最後の一歩の寄せ、全員のハードワークといったリーグ中断期間に取り組んできたものを出すことはできていたと思います。得点の場面はベンチからどうこう口出すのではなく、「選手を信じてみよう」と待っていた結果です。

MF #41 永野修都 選手(FC東京U-18)
前半は自分にもミスがあったし、全体的に技術面のミスが多かったと思います。プレミアリーグの試合は相手のプレッシャーも強い中で、ワンタッチを多めにして逆サイドへ展開していくことを意識しています。持ち過ぎだと言われることが多いので、そこは減らしながら、アンカーとしてリズムをつくる部分は常に意識しています。

波多秀吾 監督(市立船橋高校)
非常に厳しいゲームになることを予想していましたが、選手たちはこちらの想像以上によく戦ってくれたと思います。FC東京さんの前で奪う力は素晴らしいものがありますが、そこに対して臆病になることなく戦い、逆に前で奪って決定機という場面もつくり出してくれました。決め切れなかったのは大きな課題ですが、選手たちの成長を感じる試合になりました。

GK #25 田中公大 選手(市立船橋高校)
高校総体予選で良い結果を出せましたが、今日は体調不良の選手も出る中での試合でした。多くのチャンスをつくることができたものの、しかしそこで決め切れないで終わってしまいました。高校総体予選で自分たちのやるべきことを再確認できたことが大きくて、チームとしての状態は上がったと思います。今日も自分たちの持っている良い部分は出すことができていたと感じています。

その他の試合結果

青森山田高校 1-0(前半0-0、後半1-0)流通経済大学付属柏高校
横浜FCユース 0-8(前半0-1、後半0-7)川崎フロンターレU-18
JFAアカデミー福島U-18 1-3(前半0-2、後半1-1)横浜F・マリノスユース
大宮アルディージャU18 1-0(前半0-0、後半1-0)柏レイソルU-18
前橋育英高校 6-1(前半0-1、後半6-0)桐生第一高校

高体連対決に臨んだ青森山田高校(青森)は57分のDF小泉佳絃選手(#22)のゴールで流通経済大学付属柏高校(千葉)から勝利を挙げました。横浜FCユース(神奈川)と川崎フロンターレU-18(神奈川)による神奈川ダービーは、後半に大量7得点を奪った川崎Fが快勝しました。横浜F・マリノスユース(神奈川)はFW内野航太郎選手(#9)の2ゴールなどでJFAアカデミー福島U-18(静岡)を3-1で破りました。大宮アルディージャU18(埼玉)と柏レイソルU-18(千葉)の一戦は、互いにスコアレスで迎えた後半アディショナルタイムにFW高橋輝選手(#11)にゴールが生まれ、大宮が勝利しました。前橋育英高校(群馬)と桐生第一高校(群馬)による群馬県高体連対決は、桐生第一が先制して試合を折り返すも、前橋育英が後半に6ゴールを決め、今季5勝目を挙げました。

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大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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