JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > SPECIAL > 最新ニュース一覧 > 【SAMURAI BLUEを支えるスタッフ】キットマネージャー山根威信氏 キットスタッフ麻生英雄氏インタビュー

ニュース

【SAMURAI BLUEを支えるスタッフ】キットマネージャー山根威信氏 キットスタッフ麻生英雄氏インタビュー

2022年11月18日

【SAMURAI BLUEを支えるスタッフ】キットマネージャー山根威信氏 キットスタッフ麻生英雄氏インタビュー

SAMURAI BLUE(日本代表)の勝利に向けて選手をサポートするチームスタッフにスポットライトを当てたシリーズ。第5回はキットマネージャーの山根威信氏とキットスタッフの麻生英雄氏に話を伺いました。

※このインタビューは2022年10月20日にオンラインで実施しました。

誰もが少しでもチームの力になりたいと思っている

――お二人の仕事内容を教えてください。

麻生 主な仕事は用具管理になります。具体的に言えば、練習で選手やスタッフが着用するウエアの準備、トレーニングで使用するボールの管理、試合時のユニフォームの用意もしています。代表チームの動きに合わせて荷物を移動させることも大切な仕事です。「エキップメントマネージャー」と呼ばれていた時代もあったのですが、FIFA(国際サッカー連盟)が「キットマネージャー」という呼び方をしているため、日本代表もそれに倣うようになりました。2006 FIFAワールドカップドイツの頃から呼称が変わりましたよね。

山根 確かそうでしたね。

――お二人がそろって日本代表で仕事を始めたのはいつですか。

麻生 僕はFIFAワールドカップフランス’98からですが、山根さんが日本代表のスタッフになったのは99年でしたよね。

山根 そうですね。ワールドカップで麻生さんと一緒に仕事を始めたのは2002年の日韓大会からになります。先ほどお話ししたドイツ大会を除き、10年の南アフリカ大会、14年のブラジル大会、そして前回のロシア大会と、4大会で一緒にサポートしています。

麻生 これだけ長い付き合いになってくると、以心伝心で仕事をすることができます。僕が気づかない点に、山根さんが気付いてくれるんです。

山根 二人の関係はプラスに働いています。高校の同級生でもありますし、互いを知った仲というのは大きいです。

――長く続けているからこそのやりがいはありますか。

麻生 代表チームで活動するようになった最初の頃は目の前の仕事に追われていましたが、徐々にチームへの貢献の仕方を考えるようになってきました。同じ作業を淡々とこなすのではなく、仕事の幅を広げようと。選手やコーチの話し相手になることもそうです。目標とするワールドカップ優勝に向けて仕事ができるのは大きなやりがいです。

山根 選手たちが苦難を乗り越えて成長する姿を目の当たりにできるのもうれしいです。共にアテネオリンピックに臨んだ大久保嘉人さんや阿部勇樹さんらが6年後に日本代表に入り、ワールドカップにも出場するんですから。アンダーカテゴリーからずっと見ていると、選手に対して親心のようなものが湧いてきます。

――歴代の日本代表監督と一緒に働き、印象に残っている出来事はありますか。

山根 フィリップ・トルシエ監督に厳しい注文を受けても、二人でかいくぐってきました。イビチャ・オシム監督のときは急きょスケジュールを変更することも多く、「どうする? どうすればいい?」と言いながら、二人でベストの方法を探して乗り切ってきました。

麻生 外国籍の監督からすると背格好が同じくらいの僕らはどこか似ているように見えるらしく、「お前たちは兄弟なのか」と言われたこともあります。

山根 ジーコ監督ですね。

麻生 僕らのことを「忍者タートルズ」と呼んでいたよね(笑)

山根 「忍者1」「忍者2」と区別していたような……。僕なんて、日本代表の活動の途中でU-23日本代表の活動に参加することもあったので、冗談で「裏切り者の忍者」と言われていましたから(苦笑)。

――監督や選手ともコミュニケーションをよく取るのですね。

麻生 僕はGKの練習をメインでカバーしているので、おのずとGK陣とよく話すようになります。川島永嗣選手とはもう長い付き合いです。川島選手は一時期、日本代表から遠ざかっていましたが、久しぶりに復帰したときはハイタッチをして、「変わらないスタッフがいると安心する」と、うれしいことを言ってくれました。

山根 スタッフへの気遣いができる選手は多いです。僕らが荷物を運んだり、片付けをしたりしていると、何も言わずに手伝ってくれます。柴崎岳選手は自然に洗濯物を集めてくれるんです。

麻生 試合後のロッカールームを掃除して帰ることをメディアに取り上げてもらいましたが、あれは僕らスタッフに加えて、選手たちも手伝ってくれているんです。試合に出場できなくて悔しい気持ちを抱える選手も、少しでもチームの力になりたいという思いがあるんだと実感します。

山根 それが日本代表の良いところですよね。試合に出られない選手も、見えないところでチームのために働いています。ロシア大会では槙野智章選手が率先してみんなに声を掛けていましたし、その姿勢は今も引き継がれています。

――最後に、カタール大会に向けて、チームをサポートする上で気を付けたいことを教えてください。

麻生 気温の変化ですね。カタールは日中こそ暑いですが、日が落ちると急に涼しくなるんです。ウエアの準備は、臨機応変に対応しようと考えています。選手たちが体調を崩さないように用具面から少しでもフォローしていきます。

山根 空調が効き過ぎていることもありますからね。練習場には選手よりも早く行くので、空調を調整できるかなどもチェックします。毎試合、勝利するために自分に何ができるかを考えないと。チームの目標達成に向けて、僕らも最大限にサポートしていきます。

FIFAワールドカップカタール2022

大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間]  vs スペイン代表

大会情報はこちら

OFFICIAL PARTNER
KIRIN
OFFICIAL SUPPLIER
adidas
SUPPORTING COMPANIES
  • 朝日新聞
  • SAISON CARD
  • 大東建託
  • Family Mart
  • JAPAN AIRLINES
  • au
  • Mizuho
  • MS&AD
  • Toyo Tire Corporation
アーカイブ
SPECIAL
NEWS メニュー
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー