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JFAアカデミー熊本宇城 「エモーションプロジェクトを実施」

2023年05月26日

JFAアカデミー熊本宇城 「エモーションプロジェクトを実施」

5月15(月)に、小野剛JFA技術委員会副委員長による「エモーションプロジェクト」を、JFAアカデミー熊本宇城の選手を対象に実施しました。このプロジェクトの目的は、サッカーにおける「エモーション」(感情)に目を向け、「エモーショナルインテリジェンス」を高めることとしており、選手、指導者等のセルフアウェアネス(自分自身のことをもっと知ること)に対する理解を深め、サッカーの現場において心理的なアプローチを働きかけていくことです。

講師コメント

小野剛 JFA技術委員会副委員長
Emotions in FootballのセッションをJFAアカデミー熊本宇城で行いました。これはAFCとJFAがコラボしているプロジェクトで、通常は指導者養成コース(A級/S級)の中で実施しているものを、選手用にアレンジしたものです。一人一人が向上していくため、またチームとして勝利に向かうため、エモーションは大きなファクターであり、時として技術や戦術を凌駕する存在となります。自分の中に湧き上がってくる様々なエモーション、それがネガティブに捉えられているものであったとしても、そのエネルギーをポジティブな方向に持っていくことができたら、それはとても価値あることではないでしょうか。
そのエモーションをどのようにしてポジティブなエネルギーに持っていくか、講義室とピッチを使っての講義、実習を通して選手たちと一緒に取り組みました。スタッフも含め学ぼうとする姿勢、選手たちの何事にもチャレンジする姿勢のおかげで、非常に有意義な時間になったと感じています。これをきっかけにセルフアウェアネスを高める習慣を少しずつでも身につけ、エモーションをうまくコントロールすることによって、成長につなげていってほしいと願っています。

アカデミー生コメント

吉田悠輝 選手(13期生/中3/ソレッソ宮崎)
小野さんのエモーションの話を聞いて学んだことは自分の心の状況を知るということです。前回は感情のコントロールについて話がありました。そこでは自分の感情(喜び・怒り・悲しみなど)をより良いエネルギーにしてプレーすることを学びました。今回はリレーショナルコンパスについて、実際にプレーをしながら話を聞くことができました。
コンパスは0~3の“4つ”のエリアに分かれていて、「0」は自分の心と繋がっていない状態、「1」は1人で考えたい、「2」は友だちとつながっていたい、「3」はみんなとつながっていたいという意味を知りました。
プレーを終えた後、僕は「1」の状態が多かったです。その理由を振り返ってみると、自分一人でプレーの改善策などを考えたいと思ったからでした。他の人で「2」の状態を選んだ人がいて、その理由は友だちと意見を交わして改善策を見つけたいというものでした。僕もこれからは、自分の心の状態を知りながら、プレーをしていきたいです。

永田悠真 選手(14期生/中2/シャルムFC熊本)
今回はエモーションについて学びました。僕は、今まで感情を表に出すタイプではありませんでした。なぜならば、プレー中に怒りを抑えきれずに空回りしてしまい、パフォーマンスが悪くなってしまったことが過去にあったからです。だから、感情を表現せずに冷静さを保とうと心がけていました。しかし今日の小野さんの話から、怒りなどの感情を自分でコントロールしながら表現することで、プレーも良くなることを学ぶことができました。これからは、心の底から湧き上がってくる感情に対して向き合い、サッカーも日常生活も向上できるようにしていきたいと思います。

宇都永空 選手(15期生/中1/太陽スポーツクラブU-15)
これまでの僕を振り返ってみると、サッカーをしている時の自分の感情をコントロールできずに、良いプレーができるときとそうでないときとの差が大きくなってしまっていたことに気がつきました。良いときは、味方にも積極的に声をかけて、何事にもポジティブに考えることができています。しかし、良いプレーができないときはイライラしていたり声を出さずにプレーしていたりすることが多かったです。今日は、自分を振り返ることができるとても良い経験になりました。小野さんの話から「怒りを良い方向へもっていけばプレーが良くなる」ということも知りました。今日のことを忘れずに、自分自身をコントロールできる良い選手になりたいと思います。

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