背番号10の大砲2発。ACジュニオールが8年ぶりに優勝

ACジュニオール　2－1　塩釜FC

宮城県大会決勝は小雨の中となりましたが、ユアテックスタジアム仙台のピッチの上で、選手たちは熱い戦いを繰り広げました。

立ち上がりから攻めたのはACジュニオール。球際での1対1で激しい攻防が繰り広げられる中、ACジュニオールは高い位置からプレッシャーをかけ続け、佐々木大地選手たちがこぼれ球を拾って厚い攻撃を仕掛けました。対する塩釜FCも工藤颯太選手たちが集中した守備で相手の攻撃を食い止め、素早く反撃します。
試合が動いたのは前半6分。ACジュニオールの右サイド低い位置から廣澤偲音選手が思い切り右足を振り抜くと、これが見事に決まりました。しかし塩釜FCも譲らず、前半14分に速攻からゴール近くの右サイドでFKを獲得。兼田雅史選手がこれを直接ゴールに運び、1－1の同点となりました。その後も攻守の切り替えが早い展開は続きます。前半20分には廣澤選手が遠目の位置から強烈なシュートを決め、ACジュニオールが2－1と再び勝ち越しました。

後半も互いに主導権を奪い合うスピーディーな展開となりましたが、両チームの好守もあってスコアは動かず。ACジュニオールが接戦を制し、8年ぶりに優勝しました。

監督・選手コメント

内田桂太郎 監督（ACジュニオール）
8年ぶりの優勝で、その間に県大会決勝で2度負けています。この半年は特に遠征や厳しい練習をしてきたので、選手たちには苦しいことも多かったと思いますが、こうして結果に繋がり私も感極まってしまいました。今までは子どもたちが指示待ちの状態になるなどメンタル面に弱さがありましたが、遠征などを通じて自分たちで問題を解決できる能力が高くなり、最後まで気持ちを強く持てるようになりました。もっといろいろな攻撃ができるチームになって全国大会を戦いたいです。

岩渕一樹 選手（ACジュニオール　キャプテン）
優勝は本当にうれしいです。ここに来るまでに苦しい時期もありましたが、そういう時にもみんなで声をかけ合って乗り越えてきました。決勝でも追いつかれて慌てたところがあったのですが、みんなで協力して勝つことができました。全国大会でも優勝を目指します。クリスティアーノ・ロナウド選手（ポルトガル代表）のように、チームのために点を取れる選手になるのが目標です。

廣澤偲音 選手（ACジュニオール）
ロングシュートは、今までたくさん練習してきた得意なプレーの1つ。今日も練習のようにゴールを決めることができました。追いつかれて、もう1点が必要だったので2点目を取れてうれしかったです。全国大会でもチームのためにゴールを決められるようになりたいし、守備もみんなで連係を高めてもっと安定させたいと思います。チームでは全国優勝を目指します。個人では、本田圭佑選手（日本代表）のように、ヨーロッパでも活躍できるような選手になりたいと思っています。

泉竜聖 選手（ACジュニオール）
優勝が決まったときは、今までにないくらいうれしかったです。失点した時には焦りもありましたが、みんなで「冷静になろう」と声をかけ合いました。全国大会では無失点に抑えて優勝したいです。僕が生まれた2002年のワールドカップで活躍していたオリバー・カーン選手（元ドイツ代表）は憧れの選手です。冷静でどんな時もしっかりボールを見てミスをしない、カーン選手のようなGKを目指しています。

小笠原陽 選手（ACジュニオール）
すごくうれしいです。決勝では相手がロングボールをうまく使ってきました。僕はディフェンスに入っていたのですが、裏を取られて決められないように、みんなで声をかけ合いました。全国大会ではチームのみんなでしっかり力を合わせて、優勝できるように頑張ります。好きな選手は、ゴールを決められるクリスティアーノ・ロナウド選手（ポルトガル代表）です。

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  2位：塩釜FC
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  3位：仙台YMCAサッカークラブ
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  4位：多賀城FC

決勝トーナメント